高級な日本酒ランキング。上位5つに選ばれたのは
日本酒の高級品とは
そもそも日本酒における「高級」の基準とは何でしょうか?価格の安い日本酒と高い日本酒の間にはどのような違いがあるのでしょう?ずばり、ここでは日本酒の階級について説明します。 日本酒を分類分けしてできるグループは3つ。米と米麹のみで作る「純米酒」、米と米麹の他に醸造アルコールを含んだ「本醸造」、原料を問わず精米歩合が60%以下の「吟醸酒」「大吟醸酒」の3グループです。 この階級は1990年から適用された「特定名称酒」の表記が基準となって、階級を分類されます。日本酒の価格の違いは主に造り方で分けられるのです。なかでも、「吟醸酒」と「大吟醸」は、原料である酒米を多く削り雑味を減らしているため、高級日本酒の代表と言えるでしょう。そのほかにも、金箔使用の有無、贈答用ボックスの有無、ボトルの大きさなどが価格に反映されます。
高級日本酒を選ぶうえでのポイント
精米歩合が60%以下の「吟醸酒」「大吟醸酒」が高級日本酒と呼ばれますが、そのなかにもさまざまなタイプの日本酒があります。では何を基準に選べば良いのでしょうか? もともとある程度日本酒を飲んだ経験のある方やプレゼントする相手の好みが分かるという方は「味と香り」。日本酒のことも相手の好みもさっぱりだという方は「特定名称酒や銘柄」で選ぶのがおすすめです。
味と香り
まず初めに味と香りで選ぶ方法を紹介します。日本酒の味を表現する際によく「甘口」や「辛口」と言われることはご存知でしょう。ではこの2つは何で判断するのかというと、日本酒のラベルに書いてある「酸度」と「日本酒度」の数値です。 酸度と日本酒度の数字が大きい日本酒ほど辛口に、低いほど甘口となります。また香りも「熟酒」「爽酒」「薫酒」「醇酒」の4種があり、特徴は以下の表のとおりです。 ・熟酒 香りが強く味も濃厚。熟成酒に多い。 ・爽酒 香りが弱く味が淡い。生酒に多い。 ・薫酒 香りは強いが味は淡い。吟醸酒に多い。 ・醇酒 香りは弱いが味が濃厚。純米酒に多い。特定名称酒と銘柄
特定名称酒や銘柄で選ぶのも分かりやすくておすすめです。特定名称酒とは、前述した日本酒の階級。高級日本酒と呼ばれるものが多い階級は、「吟醸酒」「大吟醸酒」です。 精米歩合とは、米を削ったあとに残った割合を指すもの。60%以下であれば米の大部分を削っています。手間と時間がかかっているうえ、必要な米の量も多くなるため、価格は高く設定されがちです。 日本酒にも流行があり、人気だったり高級なイメージの強い銘柄だったりというものがあります。山形県の「髙木酒造」で作られる十四代や秋田県の「新政酒造」で作られる新政シリーズなどは、高級なイメージが強く人気も高いでしょう。高級日本酒のおすすめ5選
では本題である、プレゼントなどにおすすめしたい高級日本酒を5種紹介します。この5種ならば、どこにプレゼントしても喜ばれること間違いなしです。
5位 獺祭 純米大吟醸
普段日本酒を飲まない方でも知っているほど、メジャーな日本酒の代表である「獺祭」。山口県にある酒蔵「旭酒造」で作られています。酔うため、売るための酒ではなく味わう酒作りをモットーとしている酒蔵です。 獺祭のシリーズは多岐に渡ります。なかでも純米大吟醸は安定の美味しさ。シリーズの中で特に高級なのは「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」で、精米歩合は23%ほどです。1,800mlで16,000円ほどとお値段もそれなりですが、磨き上げられた上質な日本酒はプレゼントにぴったりでしょう。4位 菊姫 菊理媛
石川県にある酒蔵「菊姫合資会社」は、1573〜1592年の間に創業した歴史ある酒蔵です。豊臣秀吉の花見に献上された歴史をもつ、由緒正しき酒蔵が作る最高峰の日本酒が「菊姫 菊理媛」。 精米歩合は当然のことながら50%以下です。そのうえ10年以上の年月をかけてゆっくりと熟成させています。 年に1〜2度しか出荷されない限定品。1,800mlで50,000円以上と、文句なしの高級且つ希少な日本酒です。日本酒好きなら、一度は飲んでみたい逸品でしょう。3位 而今 純米吟醸
三重県にある酒蔵「木屋正酒造」で造られる「而今」は変わらない人気を誇る日本酒です。木屋正酒造は、殆どの工程を手作業でおこなう昔ながらの酒造りをおこなう酒蔵。精米歩合は55%と、しっかり磨き上げられています。 而今のなかでも特におすすめしたいのが「純米吟醸 八反錦 無濾過生」。一口飲めば、華やかでフルーティーな香りと、生酒ならではのフレッシュ感を楽しめることでしょう。数量限定ということもあり、なかなか市場に出回らないため、プレゼントに特別感を添えてくれます。2位 黒龍(こくりゅう) 逸品
こちらもメジャーな日本酒のひとつ「黒龍」。福井県の酒蔵「黒龍酒造」で造られています。 多数のシリーズがある黒龍ですが、なかでも「逸品」は、肩肘張らず普段からラフに楽しめる日本酒です。精米歩合は65%と、紹介する5種のなかでは最も優れています。半分以上米を残しているからこその、どっしりとした旨みを満喫できます。飲みごたえがあるため、毎日少しずつ飲むのに最適です。 高すぎると相手に気を使わせてしまう、なんて不安をかかえる方にもおすすめできる日本酒でしょう。1位 十四代 本丸 秘伝玉返し
山形県で1615年から続く老舗酒蔵「髙木酒造」。そこで造られる「十四代」は、高級日本酒の代表とも言える日本酒です。数多くのシリーズが展開されているブランド、十四代ですが「本丸 秘伝玉返し」はブランドの中でも代表格でしょう。 甘みと辛さのバランスが整い、全体的に綺麗にまとまった風味。ふわっと華やかに香る米の香りは、まさしく最高峰と呼ぶにふさわしい仕上がりです。精米歩合は60%と米をしっかりと残しているタイプなので、深いコクも感じられます。「十四代」というブランドが、広く知れ渡るきっかけとなった美酒は、プレゼントに最適です。まとめ
贈り物やちょっと高級感のある日本酒が飲みたいという方に、5種の日本酒をおすすめしました。気になる銘柄はありましたか? 日本酒のなかで「高級」の定義は難しく、精米歩合が低いもの全てが高級というわけでも、「吟醸酒」や「大吟醸酒」だけが高級というわけもありません。なかなか奥が深く、素人にはわかりにくい点も多々あるでしょう。そのため日本酒を選ぶ際には、ぜひ今回ご紹介した5銘柄を参考にしてみてください。
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