ラム酒って白色と茶色があるけど、何が違うの?
こんにちは。 今回の豆知識のテーマは、『ラム酒って白色と茶色があるけど、何が違うの?』です! モヒートブームで近年注目を浴びているラム酒ですが、そのイメージって何色ですか? 茶色なんて思っていたのに、お店でモヒートを頼んでみると透明だった、なんて方もおられるのではないでしょうか? かといえば、ボトルを見てみると金色だったり…。 今回は、身近でありながら実は知らない『ラム酒』のことについて触れていきたいと思います!

目次
■そもそもラム酒って何のお酒?■ラム酒の色による違い
■ラム酒ブームの火付け役
■そもそもラム酒って何のお酒?
ラム酒とは、サトウキビを原料として作られる、西インド諸島原産の蒸留酒です。 製法により色・風味はさまざまですが、サトウキビ由来の甘い香りが特徴で、アルコール度数は40~75度とさまざまですが高いです。 飲用のほか、ケーキやタルトなど洋菓子の風味づけに多く利用され、レーズンをラムに漬け込んだラムレーズンの形で用いられることも多いですね。 そしてカリブ海の海賊の飲み物として物語や映画の中によく出てきます。

■ラム酒の色による違い
ラム酒には色による分類と、味や香りの強さによる分類と、原料別製法による分類があります。 まず見た目では、「ホワイト・シルバー」「ゴールド」「ダーク」に分かれます。 「ホワイトラム」は別名シルバーラムとも呼ばれ、その名の通り無色透明なラムを指します。 内側を焼いていない樽で貯蔵後、活性炭を使い色と香りを取り除いたタイプと、蒸溜・割り水後、タンク熟成させるタイプがあります。 「さとうきび」や「糖蜜」といった素材の味が、自然なまま味わうことができるタイプのラムです。 次に「ゴールドラム」は、カラメルなどで着色したり、ダークとホワイトを混ぜたりするため、ウイスキーに似た色合いのラム酒です。 果実やハーブなどの香りをつけたフレーバー・ラムによく見られるタイプで、別名「アンバー・ラム」ともいいます。 最後に「ダークラム」は、蒸溜した原酒を、内面を焦がした樽で3年以上貯蔵するため、樽からの独特な香味成分が出て濃褐色になるのが特徴です。 濃褐色のラムはジャマイカ産に多くみられ、特に有名なのが「マイヤーズ」です。 マイタイというカクテルには欠かせないラム酒ですね。 味や香りでは「ライト」「ミディアム」「ヘビー」に分かれます。 この違いは、ラム酒を造る製造方法から生まれるのですが、味わいは熟成度合いで大きく変わり、着色によっても色が変わりますので、深い味わいのものもあれば、軽いものもあります。 簡単に言いますと、多くのホワイトラムとゴールドラムは味わいではライトラムになり、ダークラムはミディアムなものとヘビーなものになります。 原料別製法による分類は、原材料であるさとうきびをどのように加工していくかで2タイプのラムに生まれ変わります。 ゴールドラムの場合はほとんどホワイトラムと同じで、さとうきびから砂糖を作る際に出る糖蜜というものを使います(インダストリアル製法)。 色は着色もしくはホワイトとダークを合わせて(ワインのロゼのように)作られるものもあります。 そして、サトウキビの搾り汁から砂糖を精製せずに、搾り汁を直接、原料として醸造した製法がありますが、全世界的にもラム酒の総生産量の3%ほどしかありません(アグリコール製法)。
■ラム酒ブームの火付け役
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長は、カリブの海賊が好んだサトウキビが原料のラム酒が大好物です。 この映画の大ブームのおかげで、イギリスではラム酒が飛ぶように売れ、バーでもモヒート、ピニャコラーダ、マイタイ、キューバリブレといったラムベースのカクテルが好んで飲まれ、ダークラムの消費量は前年比31%増という驚くべき数字を叩き出しました。 ラムの需要がピークだったのは、キューバリブレ(“キューバの自由”という意味のラムとコーラのカクテル)が大流行した1960年代のことですが、今飛ぶように売れているのは、疑いようがない「パイレーツ・オブ・カリビアン」のおかげで、あの冒険活劇を映画館で見た人たちが、夜にラムパンチなどを飲みながら海賊パーティを楽しむ若者が急増したそうです。 パーティ好きのウィリアム王子とハリー王子も、ロンドン・メイフェアにあるナイトクラブ“マヒキ(Mahiki)”で、ラム、ブランデー、ピーチリキュール、シャンパンをミックスしたトレジャーチェスト(“宝箱”という意味)というカクテルをよく飲んでいるとのこと。 無色透明なホワイトラムよりも褐色がかったゴールデンラムは、カクテルとの相性も抜群で、テスコ社では「パイレーツ・オブ・カリビアン」の上映後、売上が65%も伸びるという結果を出しました。