カリフォルニア高級ワイン「オーパス・ワン」はなぜ人気なのか?
今回は、ワイン好きなら誰もが知っているカリフォルニアの高級ワイン「オーパス・ワン」に注目しました!
カリフォルニアを代表する高級ワインであり、愛飲されているファンも多い「オーパス・ワン」。身近な車で言うなら、ベンツやゼネラルモーターズ(GM)くらいの知名度と人気です。
しかし、ワインに疎い方からすれば、「なぜ人気なのか?」、「どこが良いのか?」については良くわからない・・・。
いまや、カルフォルニアワインの最高峰とも言われる「オーパス・ワン」。歴史や醸造から、その人気の理由をお伝えします!
ワイナリーの始まり―ワイン界2人の巨匠の夢―
カリフォルニアのプレミアムワイン「オーパス・ワン」はワイン界の巨匠2人の夢から生まれました。その巨匠の1人がボルドー1級シャトーで知られるシャトー・ムートン・ロートシルトの当時のオーナーである「バロン・フィリップ・ド・ロートシルト」、もう1人がカリフォルニアワイン界の重鎮・パイオニアと言われる「ロバート・モンダヴィ」です。
この2人の巨匠の「最高品質かつ他に類を見ないワインを造る」という夢のもと、アメリカ最大のワイン生産地であるカリフォルニアのナパ・バレーに、ジョイントベンチャーとして1980年にオーパス・ワン・ワイナリーは誕生しました。
ネーミングの由来
「オーパス・ワン」の"オーパス(Opus)"は音楽用語で"作品、作品番号"を意味し、「オーパス・ワン(OPUS ONE)」とは「作品番号1番」という意味になります。このネーミングには、「1本のワインは交響曲、1杯のグラスワインはメロディーのようなものだ」という想いがこめられています。
オーパス・ワンの味わいは、カリフォルニアワインに特徴的な前面に強く感じる果実味の強さにボルドーワインの上品さや緻密さなどがバランスよく合わさった味わいといわれています。
まさに、ネーミング通り、最高のハーモニーが出来上がっているのですね。
こだわりのワイン造り
オーパス・ワンのワイン造りは最高品質を謳うだけあって、作業のいたるところにこだわりが見受けられます。まず、収穫ですが、自然農法により育てられたブドウの収穫は日が昇る前の夜間に収穫を行うナイト・ハーべストを実施しています。
これにより、ブドウの糖度が抑えられ、最高のコンディションのブドウが収穫できます。この収穫はなんと全て手摘み!
さらに、機械と人の手により、未熟の果実や腐敗した果実を選別していきます。
お次は醸造。オーパス・ワンはカリフォルニア初の「グラヴィティ・フロー」システムを導入しています。
グラヴィティ・フローとは、自然の重力を利用し、果実やワインを移動させる方法。ポンプによる移動に比べ、衝撃が少なく、優しくブドウやワインを取り扱えます。
さらに、このほかにもブドウのロットごとに専用のタンクを用いる、温度調節機能により最適な温度に保つなど徹底した管理により、オーパス・ワンは造られています。
このような厳しい品質管理・熟成を経て、リリースされます。
リリースされるまで、収穫から約3年という長い年月がかかっており、その間手間隙かけた作業が行われ続けているのです。
まとめ
オーパス・ワンは、数多くのこだわりと徹底した管理の下で作られています。これにより、生み出された最高品質の力強くも上品な味わいのワインがファンを虜にしているのですね。
ちなみに、オーパス・ワン・ワイナリーでは見学ツアーも実施されており、こちらも人気です。(様々な見学スタイルがあり、ワイナリー全てを見学できるものと、一部を見学するものがあります。)自然と人を大事にするスタイルも人気の理由のひとつなのでしょうね。