意外と知られていないビールの世界
こんにちは!
今回のテーマは「ビールの種類」です!
飲み会や家飲みなどお酒の席では定番となっている「ビール」。居酒屋ではまずはじめに、とりあえずビールを頼むという方も多いと思います。
そんなビールですが、日本で飲まれているビールは何という種類なのか皆さんはご存知でしょうか?今回は、あまり知られてはいない「ビールの種類」を日本でよく飲まれているもの、世界各国で人気のあるビールに注目して調べてみました!
さらに、最近注目を集めている「クラフトビール」もご紹介!
そこにはとても奥が深いビールの魅力がありました!
目次
日本で主流のビールは?今注目されている「クラフトビール」とは?
世界各国よく飲まれているビールは?
日本で主流のビールは?
ビールの本場ドイツには約5000種類ものビールが造られているといわれていますが、日本で主流となっているビールはたった1種類だと言われています。「え、少なくない?」と思われるかもしれませんが、これはビールのシェアのほとんどを占める日本の大手メーカーが造っているビールが1種類に集約できてしまうためです。
日本で主流のたった1種類のビールは何というものなのでしょう?それは「ピルスナー(Pilsner)」と呼ばれるものです。チェコのピルゼンという町で生まれたビールで、日本だけでなく、世界中で最も普及しているビールでもあります。
ピルスナーにも様々な種類がありますが、日本でおなじみのものは、淡い黄金色でアルコール度数は3~5%で、キリッとした苦味、爽快なのど越しが特徴のものです。
キンキンに冷やしたほうが美味しいと思われがちですが、実はピルスナーが1番美味しく飲める温度は3~7度といわれています。1度はこの温度で飲んでみてはいかがでしょうか。
ところで、日本で主流のビールと聞いて「ラガービール」を思い浮かべた方もいるかと思いますが、これは発酵タイプによる分類です。
ラガービール(下面発酵ビール)とは、比較的低温である10度程度の温度で、発酵の終わりにタンクの下に沈む酵母を使った発酵方法で造られたビールのことです。ピルスナーもこの方法で作られますが、「ヘレス」や「メルツェン」という種類などのビールもこの方法で作られます。
一方、発酵が進むと表面に浮かびあがってくる酵母を使用して造られるビールをエールビール(上面発酵ビール)といいます。
また、発酵時に酵母を添加せず、自然界に存在する天然酵母を使い、自然発酵させて造られる自然発酵ビールがあります。
特徴的なビールが多いベルギーの代表的なビールの「ランビックビール」はこの方法で造られています。
今注目されている「クラフトビール」とは?
日本では、ベルギービールの登場により、ちょっと値段が高いけど高品質なビールが受け入れられるようになってきました。そこで注目が集まっているのがクラフトビールです!
クラフトビールとは、小規模なビール醸造所で造られるビールで、いわゆる「地ビール」です。名が知られているのは、「箕面ビール」や「銀河高原ビール」、「横浜ビール」などがありますが、その特徴はなんと言っても、ビールの種類の豊富さです!
クラフトビールを愉しむ際、知っておきたいビールの種類を7つ簡単にまとめてみました!
【ピルスナー】
主流のビールですが、醸造所が違えばその味も異なります。 クラフトビールでもピルスナーを置いてあるところは多いので、迷った場合は、ピルスナーを頼んでみるといいかも。
【ペールエール】
ピルスナーが好きな人におすすめです。ペールエールがきっかけでクラフトビールにはまる人も多いとか。ピルスナーに比べて、ホップの香り、モルトの風味がしっかりしているので、ピルスナーより濃いと感じる方が多いようですが、そこがクセになります!
【IPA(India Pale Ale)】
名前にインディアとありますが、これは大航海時代、イギリスからインドへビールを運ぶ際、腐らないようにホップを大量に使ったことに由来しているそうです。
香りは柑橘系の良い香り、あるいは草を思わせる香りがしますが、とても苦いビールです。しかし、苦味の後にものすごい爽快感を感じます!
【ヴァイツェン】
ヴァイツェンはドイツ語で小麦を意味します。その名の通り、ヴァイツェンは原料の50%以上は小麦です!フルーティーな香りで、ビール特有の苦味がほとんど無いため、ビールが苦手な方でも「ヴァイツェンなら飲める!」という方も多いようです。 小麦のたんぱく質でビールが白く濁ることから、日本では「白ビール」と呼ばれることもあります。
【スタウト】
いわゆる「黒ビール」で、有名なスタウトに「ギネス(GUINNESS)」というビールがあります。味わいは、すっきりとしたドライで飲みやすく、苦味はビールの苦味より、香ばしいコーヒーのような苦味に近いものがあります。ピルスナーのようにゴクゴクと飲むタイプではなく、少しずつ飲んで愉しむビールです。
【フルーツビール】
こちらは名前通り、フルーツを使ったビールです。 使うフルーツの種類だけでなく、フルーツをどのような状態で加えるか、どのタイミングで加えるか、この2つでも味が異なります。 フルーツの香りとビールの香りのハーモニーがとても美味しいビールです♪
【バーレーワイン】
麦のワインとも言われる「バーレーワイン」。 名前に「ワイン」とありますが、これはワインと同じくらいの強さという意味で、アルコール度数が通常のビールが5%程度なのに対し、バーレーワインは8~15%とワインとほぼ同じアルコール度数です!
カラメルのような香りで、ホップの苦味は弱めですが、濃厚な味わいがあります。 ただし、大量の原料と長い熟成期間が必要となるため、日本でこのビールを作っている会社はわずかだといわれています。見かけた際は、1度味わってみてはいかがでしょうか。
クラフトビールは種類が多いので、お店が違えば、お勧めも様々。クラフトビールを扱っている販売店や飲食店を訪れたときは、飲みたい種類のビールのお勧めを聞いてみましょう!
アルコール度数が高いお酒を紹介している記事はこちら
▼ アルコール度数が高いお酒ランキング【度・分・%の違いなども紹介】
世界各国でよく飲まれているビールは?
冒頭では日本で主流のビールについてご紹介しましたが、世界の国々ではどのようなビールが飲まれているのでしょうか?
<ラーデベルガー(ピルスナー)>
【ドイツ】
ビール大国といえばドイツ!1人当たりの年間消費量は106リットル(2012年のデータ)にもなります。
そんなドイツでよく飲まれているビールはこちら!
<ヴァイスビア チャンプ(ヴァイツェン)>
ドイツビールの頂点!ドイツ国王や初代首相も愛飲しています。
<ビットブルガー プレミアムピルス(ピルスナー)>
ドイツのレストランなどでよく出されるため、ドイツ旅行に行ったことがある方はよく見かけたのではないでしょうか。 ドイツではじめて「ピルスナー」という名称を用いたブランドです。 ドイツ国内では「まずはビットをどうぞ」というキャッチフレーズで親しまれています。
<バドワイザー(ピルスナー)>
【アメリカ】
アメリカのビールと聞くと「薄味で発泡酒みたい」といったイメージがありますが、クラフトビールも盛んでその数は2000を越えます!
アメリカでよく飲まれているビールは?
アメリカのビールといえばこれですよね!
アメリカのからっとした気候の中で、冷やしたバドワイザーをゴクゴクと飲むのはなんとも爽快です!
日本ではキリンがOME生産していますが、本場仕様だと発泡酒扱いとなるため麦芽を増やし、ビールとして生産されています。
<ブルームーン(ベルジャン・ホワイトエール)>
アメリカのNo.1クラフトビール! シトラスの香りにほのかな甘みがあり、酸味は強くありません。 オレンジスライスを添えて飲まれています。
<ウェストマール・トリプル(トラピスト・ビール)>
【ベルギー】
バラエティ豊かなビールがあり、」時には食前酒、時には食後酒などTPOに合わせて、様々なスタイルでビールが親しまれています。
ベルギービールの中でも「トラピスト・ビール」は厳密な規定を満たさなければ、この名称を使用することができません。
ウェストマール修道院で醸造される「ウェストマール・トリプル」は、フルーツやスパイスの芳醇な香りがあり、「ビール飲みのビール」とも言われています。
<バス(ペールエール)>
食前について紹介している記事はこちら
▼健康に良い!?食前酒に向いているお酒とは
【イギリス】
パブが多いイギリス。定番のビールとしてよくペールエールが出てきます。
その中でも定番とされているのは?
イギリスを代表するペールエールです!
芳醇な香り、程よい苦味、ほんのりとした甘みですっきりと飲みやすいビールです。
日本でも比較的に手軽に入手できます。
<ピルスナー・ウルケル(ピルスナー)>
【チェコ】
実は、チェコの1人当たりのビールの年間消費量はビール大国ドイツを凌ぐ第1位で、その量はなんと約149リットル(2012年のデータ)にもなります!これは日本の3.4倍にあたります。
ビールがとても身近にあるチェコでよく飲まれているビールは?
チェコのピルゼンで1842年から生産されている歴史のあるビールです。
その味わいは、炭酸の刺激に加え、ホップのキリッとした苦味が広がり、強いコクがあります。しかし、ラガービールよりアルコール度数は低いです。
まとめ
日本で主流のビールのほとんどがピルスナーですが、ビールにはたくさんの種類がありとても奥が深い飲み物であるということを知っていただけたのではないでしょうか。これを機に、ビールが苦手な方にも、ビールが好きな方にもたくさんの種類があるビールの中からお気に入りのビールを探してみてくださいね!
今までのビールの印象が変わるかもしれませんよ!<