ニワトコの杖…ではなく、ニワトコのお酒『サンブーカ』
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お花のリキュールって、お花からどうやって作ってるの?焙煎珈琲豆と燃やすカクテル
お花のリキュールって、お花からどうやって作ってるの?
まず無色透明のサンブーカの作り方ですが、原料となるのはエルダーの花・実・または花の抽出液など、銘柄によってさまざまです。 その他の原料として、リコリス(甘草)、アニスの種子、コリアンダー、オレンジの花などといったものが、酒に香味を添えるために用いられる原料として挙げられています。 エルダーの香味を基調として、上記(無色透明サンブーカの原料の節)に挙げられているような酒に香味を添えるための原料を、まず蒸留酒に漬浸します。 そして、ある期間漬浸したことによってできる、蒸留酒に香味が抽出されてできた混成酒を蒸留します。 こうして得られた香味液に、砂糖と水、さらに蒸留酒を適量加えて、サンブーカが産まれます。 お花のエキスが入っている、という感じですね。 また黒色のサンブーカですが、1989年に発売されたオパール・ネラ・サンブーカというものです。 無色透明のサンブーカと同様に、エルダーやリコリスの香味がつけられますが、ビート(甜菜)を醗酵させて作った醸造酒を蒸留することによって作った中性スピリッツをベースにしています。焙煎珈琲豆と燃やすカクテル
『サンブーカ・コン・モスカ』はサンブーカの有名な飲み方の1つで、「ハエつきのサンブーカ」という意味のイタリア語で食後酒として楽しまれています。 ちょっと変わったその作り方を説明しましょう。 リキュール・グラス(容量30ml程度)にサンブーカを注ぎ、そこに焙煎済みのコーヒー豆を浮かべます。 そしてここに着火し、20秒程度炎を立てておき、何かでグラスを覆うなどして消火すれば完成です。 消火してすぐに飲むとグラスの縁が熱くなっており、場合によっては火傷する恐れがあります。 したがって、火を消してからすぐに飲むのではなく、火を消してからしばらく置いておいてちょっと温かい状態で飲んでください。 コーヒー豆を噛みながら飲んでも良いです。 豆の香ばしい香りがサンブーカに付いて、味わい深くなります。 サンブーカの甘みと薬草の感じがくせになるかもしれませんね。 サンブーカにこんなカクテルが産まれたのは、エスプレッソの国のイタリアならではといえますね。