シャンパンの保存方法と美味しい飲み方

目次
シャンパンの最適な保存方法シャンパンを一番美味しく飲める温度は?
栓の抜き方
グラスはどれがいい?
シャンパンの最適な保存方法
前述した通り、シャンパンは非常にデリケートなお酒です。開栓前であっても保存方法が良くないとすぐに劣化してしまいます。最適な保存方法を確認しましょう。 【シャンパン保管方法】 •ワインセラーで静かに横にして保管する。ワインセラーが無い場合は、冷蔵庫の野菜室で新聞紙などでボトルを来るんで保管する。 •保管する場所は冷暗所 •保管に最適な温度は12度~15度 •湿度は70%~75% •においが強いものと一緒に保管しない •振動は避けるようにする。 すべて守るのは難しいですが、最低でも保管するときの温度などは守ると良いでしょうね。 ところで、なぜこのように保管したほうが良いのでしょうか? 横にして保管するのはコルクを乾燥させないため(コルクが乾燥すると空気を通すようになり、中身が酸化してしまいます。また、コルクも抜きにくくなります。)、温度もただ冷やせばよいわけではなく、冷やしすぎると酸を落としてしまいます。 あと、振動させないようにするのは、もちろんシャンパンの気泡のためですが、振動を与えると泡の大きさが大きくなり、異様に泡に勢いがあります。 また味わいもシャープなものとなり、舌触りも荒いものになってしまいます。なので、宅配便などでシャンパンを届けてもらった場合は、シャンパンの気泡を落ち着かせるため、少なくとも約1ヶ月、できれば3ヶ月程落ち着かせておくと良いです。 保存方法については分かりましたが、シャンパンはいつまで保存できるのでしょう? シャンパンには賞味期限はありませんが、美味しく飲める期間は地下貯蔵庫での熟成期間と同じ期間だけと言われており、ノンヴィンテージで1年~2年、ヴィンテージで3年~5年、プレステージで7年~10年となります。 開栓後のシャンパンはできるだけその日に飲みきるほうが良いですが、「どうしても余ってしまう!」という場合は、シャンパンストッパーを使って蓋をしておきましょう。2~3日での飲み切ることが望ましいです。 ちなみに、シャンパンの故郷フランスにはシャンパンの伝統的な保存方法があります。それは、「小さな銀のスプーンの柄をボトルにさしておくと、泡が抜けにくくなる」というものです。しかし、残念なことにこの方法では泡が抜けにくくなるということはないそうです。
■シャンパンを一番美味しく飲める温度は?
シャンパンはそのきめ細かな泡立ちを活かすために、良く冷やしてから飲むようにしましょう。適温は4度~8度ですが、細かくいうと甘口か辛口かでその温度は少し違います。 甘口のものは4度に冷やすと、風味が引き立ち、甘味と酸味のバランスも良くなります。辛口のものは6度~8度が適温で、シャープですっきりとした味わいになります。 冷やし方は、まずシャンパンクーラーに1/3ずつ水と氷を張り、その中にボトルのネックの部分まで瓶を沈めておきます。25分~30分程度で飲み頃の温度になります。 冷蔵庫で冷やす場合は、3時間程冷やすと飲み頃の温度になります。くれぐれも早く冷やしたいからと言って、冷凍庫で冷やすのはやめましょう。風味や品質が損なわれてしまいます。 また、氷を入れるのもNGですが、「モエ・エ・シャンドン アイス アンペリアル」は、世界で唯一、氷を浮かべて飲むことが推奨されています。
■栓の抜き方
シャンパンの栓抜きと言えば、「ポーン」というあの音を思い浮かべる方が多いと思われますが、実はこれ、望ましくありません。コルクが飛んでしまうと危ないですし、シャンパンが吹き出てしまうかもしれません。 シャンパンの正しい開け方を知っておくと、品質も損なわず、スマートに開けることができますよ♪ 【栓の抜き方】 1.キャップシールをはずす 2.ナプキンをかぶせ、コルクの上部を親指で押さえながら、留め金を緩める 3.コルク部分と留め金の上部をナプキンの上からしっかりと押さえながら、ボトルの底部分をゆっくりと回し、ボトル内のガス圧を利用するようにしてコルクを抜く(このとき音は出さないようにする)コルクを飛ばさないようにするのと音を出さないようにするのがポイントです。
■グラスはどれがいい?
シャンパンは伝統的に専用のグラスを使い、シャンパンをどう楽しむかによって使うグラスが違います。 グラスには大きく分けると、フルート型と呼ばれるグラスが細長いものとチューリップ型と呼ばれる口径が広いものがあります。 シャンパンのきめ細かい泡立ちを楽しみたい場合はフルート型が、香りを楽しみたい場合はチューリップ型が使われます。 また、グラスに注ぐシャンパンの量は、だいたい2/3までがベストです。