海外で作られる『日本酒』
目次
■日本酒って日本で造られたお酒でしょ?■海外で造られている日本酒
■まとめ
■日本酒って日本で造られたお酒でしょ?
日本酒は米から作った醸造酒のことで、清酒とも言います。 酒税法上において清酒の定義は、下記のとおりに規定されています。(酒税法第3条第7号) ●米、米こうじ、水を原料として発酵させてこしたもの(アルコール度が22度未満のもの) ●米、米こうじ、水及び、清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたも の(アルコール分が22度未満のもの) このように、清酒は使用できる原料が決められていること、その中に「必ず米を使うこと」「必ずこすこと」という工程が入っているのが条件です。 このこすというのは、もろみを搾る段階で、液体部分と固体部分(酒粕)を分けるときに、こす規定になります。 なので、日本で造られなければならないとか、日本の米を使わなければいけない、などの規定はありません。■海外で造られている日本酒
日本酒というとその語感から「日本だけで造られているもの」と勘違いされがちですが、現在は世界の至るところで造られています。 アメリカ、カナダ、ブラジル、ベトナム、中国、韓国などで製造されています。 アメリカでは、アメリカ国内で消費される日本酒のなんと80%はアメリカ産だという調査結果も出ているほどです。 アメリカには6つの日本酒醸造施設があります。 カリフォルニア米は日本の酒造好適米に近い性質で、酒造りに適すると言うことで、カリフォルニアに工場が集中しています。 カナダのYK3 Sake Producerは、もともとBC州リッチモンドにあった日本酒の醸造所「ナイプロ」を買収し、YK3 Sake Producerとしてスタートしました。 日本で腕を磨いた日本人の杜氏(とうじ・製造責任者)が伝統の酒を造っています。 銘柄には「YU -悠-」があり、純米酒・全麹仕込み純米酒・純米にごり酒の3つがあります。 このように、海外で造られた日本酒はたくさんありますが、まだほとんど輸入されていません。 海外の工場でも日本の醸造技術者の指導のもと、品質も向上しているといわれています。■まとめ
日本酒は“燗してよし、冷やしてよし”という世界でも珍しいお酒です。 飲用温度も他の酒類と比較すると幅があり、5℃〜55℃位までと、広範囲にわたっています。 また、冬から春、夏から秋へと日本の四季の移ろいとともに生まれ、育つ酒で、日本独特の気候風土が生み出した酒です。 豊かな自然の恵みと日本人の知恵の結晶が日本酒であるといえます。 また日本酒といっても水、米、麹、酵母は何種類もあり、組み合わせ次第で出来上がるお酒はまさに十人十色。 これが世界規模になると、世界でどんな米や水を使っているのか、その製造された場所を表す『日本酒』が生まれます。 新しく生まれ続けている世界の日本酒に期待は大きいですね。▼日本酒を売るならお酒買取専門店ファイブニーズ