響30年を定価で買う方法は?価格が高騰している理由や飲む方法も紹介
近年、価格の高騰化が激しく進んでいるジャパニーズウイスキー。その中でも特に著しい変化を見せるのがサントリーの「響30年」です。
発売当時から人気を集める「響」シリーズの最高峰として知られている銘柄ですが、それゆえになかなかお目にかかることができないため、どんなものなのかよく知らないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、そんな「響30年」の特徴や味わい、高騰している理由、定価で購入する方法から美味しい飲み方まで詳しく解説していきます。
響30年の味わいや定価について
容量 | 700ml |
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量 | 100mlあたり34.4g |
定価 | 36万円(2024年7月現在) |
創業90周年の1989年に販売が開始された「響」シリーズには他にもいくつかの種類がありますが、その中でも「響30年」は熟成年数が30年と最も長く、また製造工程は全て手作業というこだわりっぷり。
まさにこだわりにこだわりを重ねた、最高峰と呼ばれるのにも頷ける、マニア垂涎の一品です。
またその味わいも格別で、サントリー公式ブランドサイトのテイスティングノートでは「超長期熟成モルト由来の甘い香り、花を想わせる華やかな香りが豊富。
口当たりは、なめらか。重厚なコク。力強いウッディネス。
長く続く馥郁としたアフターテイスト。」と、響30年の見事な高級感とほどよいバランスが表現されています。
香り | マンゴー、杏、イチゴジャム |
味わい | とろみ、厚み、甘酸っぱさ |
余韻 | 熟した果実香、伽羅香、長く深い余韻 |
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響30年が高騰している理由とは
発売当初から絶えず高い評価を受け続け、たくさんの愛好家から絶大な支持を得る「響30年」。
ですが近年、主要通販サイト等では定価の数倍以上の値段で販売されていたりと、価格の上昇が著しいとの声も度々上がっています。
なぜ、「響30年」はここまで価格が高騰してしまっているのでしょうか?
ジャパニーズウイスキーの人気が年々高まっているため
今、ジャパニーズウイスキーが国内のみならず世界中で高い人気を獲得していることをご存知でしょうか。元々ウイスキーというお酒は海外発祥のものであるという中で、この「響30年」は日本製のウイスキーとして数々の名誉ある賞を獲得。
また、日本製ならではの繊細でバランスのいい風味や味わいが海外でも注目を集めています。
その人気の高さから年々需要が高まり、結果として市場価格を押し上げる要因のひとつとなっているのです。
2004年 | ISC | 最高賞「トロフィー」 |
2006年 | ISC | 最高賞「トロフィー」 |
2007年 | WWA | 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」 |
ISC | 最高賞「トロフィー」 | |
IWSC | 金賞「ベスト・イン・クラス」 | |
2008年 | WWA | 「ワールド・ベスト・ブレンデッドウイスキー」 |
ISC | 最高賞「トロフィー」 | |
2020年 | ISC | 金賞 |
2021年 | ISC | 金賞 |
国内でもウイスキー需要が回復しているため
国内でもウイスキー需要が回復し、消費が順調に伸び続けています。日本国内のウイスキー需要はバブル期のハイボールブームを境に、2000年代まで人気が低迷していました。しかし、その後V字回復し、現在に至ります。
この背景には、海外でのジャパニーズウイスキーの高い人気が関係しています。
国内でも国産ウイスキーを見直す動きが高まり、中でもブランド力の高い響30年は人気と注目を集めています。
需要に対し生産量が少ないため
「響30年」は年間数千本ほどしか製造されないとても貴重なウイスキーであるうえに、発売日や解禁日も固定されていないため、購入するためには公式ホームページをチェックしたり、各酒販店などに確認をして販売時期を特定する必要があります。30年以上熟成させた希少な原酒のみを使用した「響30年」は、そう簡単には作れない代物。
世界中からの多大な需要に供給が追いついていない状況となってしまっています。
日本らしい限定ボトルはさらに高額な傾向に
なお、響シリーズは日本の伝統文化や芸術とコラボした限定ボトルも多数販売しています。響30年も有田焼ボトルや免税店限定の花鳥風月ボトルなどがあり、これらの製品は買取市場でもプレミア価格がつくこともあります。
響30年を定価で買う方法とは?
様々な条件が重なり、普段はなかなか手にすることのできない「響30年」。
ですが既に終売している訳ではなく現行でもリリースされ続けているため、定価で購入することは可能です。
ここからは「響30年」を定価購入する方法について、詳しく見ていきましょう。
抽選販売を狙う
「響30年」は一般的な小売店や酒販店の店頭に並ぶことは基本的にないため、お店に行くだけでは購入はできません。しかし、ボトルが入荷するタイミングで不定期に開催されている抽選販売に当選すれば、定価での購入が可能になります。
抽選販売が実施されているのは伊勢丹や高島屋などの百貨店、またビックカメラなどの大型酒販店。
いつでも行われているという訳ではないため、開催している店舗を探して足を運び、抽選へ応募することがとても重要になってきます。
人気の高さゆえに何度か外れてしまっても、根気よくチャレンジを続けていきましょう。
なお、中には各店舗のカード会員限定といった条件が設けられている場合もあるので、注意が必要です。
酒屋の福袋を狙う
抽選販売で購入するほかにも、いわゆるウイスキー福袋の目玉商品として「響30年」が福袋に入っているという場合もあります。確実にお目当てのものを手に入れる、という点では抽選販売が最も適切ですが、運が良ければ定価以下の値段で購入できたり、「響30年」でなくとも今まで飲んだことのない新たなウイスキーとの出会いに繋がるかもしれません。
実際にSNS等を見てみると、「響30年」を始めとするレアなウイスキーが福袋に入っていた!という投稿が度々見受けられます。
このドキドキ感のある、運試しのようなところが福袋のよいポイントだと言えるでしょう。
注意点としては、「響30年」を目玉商品とする福袋は価格が定価を超えていたり、かなり高額なものもあるということ。
福袋で手に入れたい際は事前に開催情報をリサーチし、しっかりと値段などを確認してから購入するようにしましょう。
響30年の定価購入は難しくても飲める方法がある!
上記のように定価で購入はできるものの、やはり簡単には手に入れることができないというのが現状です。ですが、手に入れられなくても一度だけ飲んでみたい! ということであればまだ方法があります。
購入せずとも「響30年」をより手軽に、より安く嗜む方法をここでは2つご紹介します。
サントリーの蒸留所で有料試飲する
「響」シリーズを始め、サントリーの様々な銘柄のウイスキーが製造されている山崎蒸溜所は予約制のツアー等で訪れることができ、有料でテイスティングが可能なバーも併設されています。ボトルに比べるとグラスに注がれる量はほんのわずかではありますが、その分気楽に楽しむことができます。
ボトルの有無にこだわりがなく、一度試してみたいという方にぴったりな方法です。
なお、2024年7月現在物価高騰や円安の影響でボトルのみでなく、テイスティングも量の変更や価格改定が何度かされています。
今後も更に値上がりする可能性がないとは言い切れないため、お得に飲んでみたい方は早めに訪れておくといいでしょう。
※外部リンク:SUNTORY「蒸溜所見学の楽しみかた」
響30年を取り扱っているバーやホテルを探す
「響30年」を取り扱っているバーやホテルで注文をすることで、定価以下の価格で一杯飲める場合もあります。各々の店舗の雰囲気や世界観に浸りながらゆったりとお酒を楽しんだり、より美味しくいただけるおつまみ等も一緒に嗜むことができるという点は、お店で飲む際の大きな魅力。
最高峰ウイスキーである「響30年」は、バーやホテルにおいてもその価値の高さから最大の目玉商品になりやすく、置いているお店は比較的見つかりやすいと言えるでしょう。
とはいえ、事前にしっかり確認をしておくのも大切です。
響30年のおいしい飲み方
響30年本来の味わいを楽しみたいなら、断然、ストレートがおすすめです。とはいえ、以下で紹介する水割り(トワイスアップ)やハイボール、ホットウイスキーなど、ウイスキーにはさまざまな楽しみ方があります。
いろいろな飲み方を試して、お気に入りを見つけてみましょう。
ストレート
ストレートで飲むなら、響30年を常温の状態にしてウイスキー専用のグラスに1/3程度注ぎましょう。また、別のグラスに水などを注ぎチェイサーにして、交互に飲むのがポイントです。
チェイサーで味覚をリセットすれば、一口ごとに響30年の香りや味わいを楽しめます。
水割り(トワイスアップ)
水割りは響30年の香りを堪能できる飲み方です。水で割るためお酒が弱い人でも楽しみやすいでしょう。
作り方も簡単で、グラスにウイスキーと水を1:1で注ぐだけで作れます。
なお、水は常温のミネラルウォーターや天然水を使うとよりおいしさを引き出せるでしょう。
ハイボール
料理と一緒に楽しむならハイボールもおすすめです。ウイスキー本来の味わいとコクが引き立ちます。
グラスいっぱいに氷を入れ、ウイスキー対ソーダが1:3~4となるように注ぎます。
その後、マドラーで軽く1回混ぜれば完成です。
ポイントは、混ぜすぎて炭酸を飛ばさないことです。また、氷や炭酸水も上質のものを用意しましよう。
オン・ザ・ロック
味わいの変化や乾いた音を楽しみたいなら、オン・ザ・ロックがおすすめです。グラスに大きめの氷を入れ、ウイスキーを注げば完成です。
なお、オン・ザ・ロックにウイスキーと同量の天然水を注いだものをハーフロック、氷をクラッシュドアイスにしたものをミストといいます。
ホットウイスキー
寒いときは、響30年の香りが楽しめるホットウイスキーで温まりましょう。温めた耐熱グラスに1/3~1/4程度ウイスキーを注ぎ、そこに3倍のお湯(80度程度)を加え、軽く混ぜれば完成です。
ハーブやジャムなどお好みのトッピングを加えてもおいしくいただけます。
響30年を飲んだ方の口コミ・レビューは?
では、実際に響30年を飲んだ方はどのような印象を受けたのでしょうか。
SNSに挙げられた口コミやレビューの一例を紹介します。
- 率直においしいと感じた
- おいしすぎて言葉がでない
- 飲んだ人にしか分からない感動
一方で、好みに合わなかったという意見も一部ありましたが、響30年は飲んでみないと分からない特別なウイスキーであることは間違いありません。
希少価値の高い響30年は買取もおすすめ
「響30年」の人気は依然落ち着くことはなく、今後も市場価格の高騰が続いていくと予想されます。このような希少性の高い銘柄は、お酒の買取市場でも状態次第で定価より何倍以上も高い値段で取引されることもあります。
そんなせっかくのお酒の価値を見誤って損をしないように、買い取りはお酒買取専門店への依頼を検討してみましょう。
ファイブニーズはお酒の買取に特化した専門店として独自のルートを使用し、どこよりも高い金額での買い取りを実現。
査定に関する料金は一切かかりませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。
ジャパニーズウイスキーの代表、響30年は世界で価格が高騰中
今回は、サントリーが誇る最高峰のジャパニーズウイスキー「響30年」について紹介していきました。その品質の良さから数々の賞を受賞し、日本国内だけでなく世界中の愛好家から愛され続けている「響30年」。
年々高まる人気と需要ゆえになかなか定価で流通することの少ない貴重なお酒ですが、わずかながらも飲むことができる方法や定価で手に入れるチャンスは確実に存在します。
今後の状況次第ではさらに品薄や値上がりが加速していくことも予想されるため、飲めるうちに飲んでおきたい! という方は早めに行動しておいたほうが確実と言えるでしょう。