ウイスキーのアルコール度数はどのくらい?おすすめの飲み方・度数が高い銘柄ランキングを紹介!
そこでこの記事では、ウイスキーの度数を含めた基本情報はもちろんのこと、初心者向けの飲み方やこれからウイスキーデビューする方にぴったりな銘柄などについて紹介します。ウイスキーの度数が知りたい方はもちろんのこと、ウイスキーを飲んでみたいけどなかなか手が出せない方もぜひ最後まで読んでみてください。
ウイスキーの基本情報
ウイスキーは、トウモロコシや大麦、ライ麦などを原料として作られる蒸留酒のこと。主な製造地域はイギリスやアメリカ、日本などですが、近年ではインドや台湾でも製造されています。
なお、ウイスキーの紹介でよく登場するスコッチは、スコットランドで製造されているウイスキーであり、バーボンはアメリカでトウモロコシをメインにしたウイスキーのこと。ウイスキー初心者にとってはそれぞれどういう意味なのか分からなくなってしまうこともあるため、この機会に覚えておきましょう。その他は、ジャパニーズウイスキーやカナディアンウイスキーなど、国名+ウイスキーという形の名称で呼ばれることが多いです。
ウイスキーの度数は40度ぐらい
ウイスキーの度数は銘柄によって異なるとはいえ、おおよそ40度です。日本人が好むお酒と比べるとウイスキーの度数は高く、ビールの場合は4~7度、ワインであれば12~15度。一見すると度数が高そうな日本酒や焼酎も、14~18度と25~35度でウイスキーと比べると低いです。しかし、泡盛だけは違います。泡盛は30度程度が多いですが、古酒などは40度ほど。与那国島であれば60度の花酒というお酒がありますが、法律上では泡盛ではなくスピリッツ類に分類されています。
度数が高い=美味しい?
人によっては「度数が高いほど美味しい」と思うかもしれませんが、あながち間違っているわけではありません。なぜなら、そのまま飲めばウイスキー本来の美味しさを実感できるからです。ただ、人によってはアルコールがきつすぎて味わえなかったり、すぐに酔って深い味わいが感じられなかったりなどの問題も発生するため、絶対度数が高いほど美味しいとは言い切れません。また、熟成樽に詰められる前に加水してアルコール濃度を調整するため、その段階である程度アルコール度数が薄められています。加水していない場合はカスクストレングスと呼ばれますが、アルコール度数が50〜60度と高い結果に。また、他の樽の原酒とブレンドされなかったものはシングルカスクと呼ばれますが、こちらも度数が高いです。
このように飲み方や加水の有無で度数が異なるため、あなたのアルコールへの体質や飲みやすさなどを考慮した上で考えてみましょう。
ウイスキーの度数が高くなる理由
ウイスキーの度数が高くなる理由は、蒸留酒ならではの製造方法にあります。そもそも蒸留酒とは醸造酒を加熱して蒸発させた上で、その蒸気を冷やしてアルコール分を凝縮させたお酒のこと。ウイスキーの場合は「単式蒸留」と「連続式蒸留」の2種類に分かれますが、後者の場合はアルコール度数が90度程度まで上昇します。凝縮するからこそ、度数が高まってしまうのです。このことは他の蒸留酒にも当てはまり、事実としてテキーラやウォッカ、白酒などもアルコール度数が高いです。
初心者向けの飲み方とは
ウイスキーの度数はビールや日本酒などと比べて高いため、最初は抵抗があるかもしれません。もしそうであれば、以下の飲み方を実践してみましょう。どれも初心者向けの飲み方です。
関連記事
▼初心者向けウイスキー銘柄や選び方!まずはウイスキーについて知ろう
炭酸や水で割って飲む
上記でも触れましたが、水やソーダ水などで割ることで度数を下げられます。名称としては水割りやハイボールなどであり、自宅でも簡単に作ることが可能。料理と合わせて飲んでも問題ないため、食事と一緒にお酒を飲みたいときにもぴったりでしょう。舐めるように少しずつ飲む
ストレートで飲む場合は、舐めるようにチビチビと飲みましょう。普通の飲み物のように飲んでしまうと、アルコールの刺激できちんと味わえません。ウイスキーを含む蒸留酒は少しずつ飲むことで味わいや口の中に広がる香りなどを楽しむため、ゆっくりと飲んでいくのがおすすめ。チェイサーを必ず挟む
チェイサーとは、強い酒の直後やその間に飲むドリンクのことを指します。基本的にはチェイサーとして水を渡すことが多いですが、チェイサー=水という意味ではなく、強い酒のチェイサーとしてビールを飲むケースも。ただ、日本のバーであれば水を出すことがほとんどであるため、そこまで不安になる必要な無いでしょう。なお、ウイスキーを飲む際は先に水を飲んでおくのがおすすめ。理由は、水で口の中をリセットするため。ウイスキーによっては繊細な味や風味が含まれているため、一度リセットした上で飲むことでそれらを感じられます。
関連記事
▼アルコール度数が高いお酒ランキング【度・分・%の違いなども紹介】
度数が高いウイスキーの銘柄
ここの項目では、「スタッグJr.」や「ブッカーズ」など、ウイスキーの中でも度数が高いものをいくつか紹介します。どれも特徴を持っているため、飲んでみたいと思える銘柄が見つかるかもしれません。
スタッグJr.(64~67度)
「スタッグJr.」は高級なバーボンの1つであり、度数は64~67度。もともとは非常に高級なプレミアムバーボンである「ジョージ・T・スタッグ」の姉妹品として製造されたもので、生産本数も限られています。そのため、販売価格は1万円ほどで、ウイスキー初心者にとってはなかなか手が出せないかもしれません。ただ、バーボン好きにとってはレアな銘柄だからこそ、欲しいと思っている方もいることでしょう。ブッカーズ(62度ほど)
「ブッカーズ」もバーボンであり、62度ほどあります。「ブッカーズ」も大量生産されているものではありませんが、「スタッグJr.」と比べれば入手しやすいもの。度数が高いため飲みにくいように思えるかもしれませんが、意外にも飲みやすいです。また、濃厚な味と香りが楽しめるため、お酒に強いのであればストレートで楽しむのがおすすめ。もちろん、水や氷で割っても十分楽しめるため、無理してストレートで飲む必要はありません。割っても味が崩れないからこそ、好きな飲み方で「ブッカーズ」を楽しんでみましょう。ノブクリーク シングルバレル(60度)
「ノブクリーク」にはいくつかの種類があり、バーボンの中でも比較的知られている銘柄。その中の1つ「ノブクリーク シングルバレル」は、厳選された1つの樽から作られたバーボンです。2014年のインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで最高賞に輝くほどの実績を持っており、力強いながらもリッチな甘さが楽しめます。フロム・ザ・バレル(51度ほど)
ジャパニーズウイスキーが好みなら、「フロム・ザ・バレル」はどうでしょうか。「フロム・ザ・バレル」は上記で紹介した銘柄と比べてリーズナブルであり、日頃から常飲している方も。アルコール度数は51度ほどですが、ブレンデッドウイスキーということもあって、飲みやすいです。なお、ブレンデッドウイスキーとは、複数のシングルモルトにグレーンウイスキーを加えたもののこと。一方で1つの蒸留所で作ったモルトウイスキーだけを混ぜたものは、シングルモルトと呼ばれます。ザ・グレンリベット ナデューラ(60度ほど)
スコッチウイスキーの中でも有名な「ザ・グレンリベット」にも、「ノブクリーク」同様にさまざまな種類があります。その中の1つが「ザ・グレンリベット ナデューラ」であり、アルコール度数は60度ほど。味わいに関しては「ザ・グレンリベット ナデューラ」の種類で異なります。例えば、「ナデューラオロロソ」は濃厚な甘さとスパイシーさが魅力的。「ナデューラピーティッド」は、ピーティーさがありつつも、フルーティー感やスモーキー感が味わえます。いくつかの銘柄を紹介しましたが、アルコール度数の高さがネックとなり飲まずに眠っているというケースもよく聞きます。もし飲まないお酒がある場合は買取に出すという選択肢も。特にアルコール度数の高いお酒は未開封であればほとんどの場合買取が可能です。お酒買取専門店ファイブニーズは無料で査定ができます。ぜひ一度ご相談くださいませ。
ウイスキーの買取実績
買取日 | 銘柄 | 価格 |
---|---|---|
買取日 2023年12月24日 | ブッカーズ ノエ 8年2か月 肖像画ラベル 750ml 箱付き | 80,000円 |
買取日 2024年2月12日 | ニッカ ウイスキー フロム・ザ・バレル 500ml 箱付き | 2,500円 |
買取日 2024年12月15日 | グレンリベット 12年 シングルモルト 旧ボトル 700ml | 2,700円 |
ウイスキーデビューにぴったりな銘柄は?
「ノブクリーク シングルバレル」や「フロム・ザ・バレル」、「ザ・グレンリベット ナデューラ」などアルコール度数が高いウイスキーはいくつかあります。しかし、ウイスキーデビューしたい方にとっては、それらのウイスキーを飲むのはキツいと思うかもしれません。
では、これからウイスキーを楽しみたい初心者には、一体どのようなものが良いのでしょうか。そこでこの項目では、「バランタイン 17年」や「シーバスリーガル 12年」、「グレンモーレンジ オリジナル」といったウイスキーデビューにぴったりな銘柄をいくつか選んで紹介します。もしかすると、あなたの好みに合うような1本に出会えるかもしれません。
バランタイン 17年
そもそも「バランタイン」というのは、スコッチウイスキーの名門ともされている銘柄。1827年にジョージ・バランタインによって創業され、190年以上の歴史を持っているブランドです。その中でも「バランタイン 17年」は、代表的なウイスキー。甘くてフルーティー感があり、その上まろやかさがあるため飲みやすいです。ウイスキー初心者にもこれまでさまざまな銘柄を飲んできた愛好家にも好まれており、ウイスキーデビューにもぴったりでしょう。
「バランタイン 17年」自体はブレンデッドウイスキーですが、スコットランドの中から厳選したモルト原酒とグレーン原酒を40種類以上ブレンドしています。主要なキーモルトとしては、「スキャパ」「ミルトンダフ」「グレンバーギ」「グレントファース」の4種類。上手く組み合わさることで、複雑ながらもバランスが保たれたウイスキーとなっています。
シーバスリーガル 12年
「シーバスリーガル」もスコッチウイスキーの中では有名なものであり、一度は聞いたことある方がいるかもしれません。1801年にスコットランドで創業し、現在ではワインやスピリッツで世界第1位であるペルノ・リカール社の傘下になりました。「シーバスリーガル 12年」は、さまざまある「シーバスリーガル」の中でも定番製品。バニラとヘーゼルナッツの風味や、熟したりんごとはちみつの味わいが魅力的です。その上、クリーミーでまろやかな舌触りが特徴的で、「バランタイン 17年」と同じく初心者向けのブレンデッドウイスキーにふさわしいといえるでしょう。
ザ・マッカラン 12年
「ザ・マッカラン」は、スコットランドのスペイサイドで製造されているウイスキー。シェリー樽によって生み出される独特の風味や色合いが特徴的であり、長年ファンの方もいます。その中での定番が、「ザ・マッカラン 12年」です。他の製品と比べると一番若いシングルモルトですが、初めての「ザ・マッカラン」であればぴったりなウイスキーといえるでしょう。また、「ザ・マッカラン 12年」にはダブルカスクやトリプルカスクもあり、それぞれ味や香りが異なります。もし「ザ・マッカラン 12年」が良かったのであれば、他の種類も飲んで比較してみると良いかもしれません。
グレンモーレンジ オリジナル
「グレンモーレンジ」は、スコットランドでは数少ない硬水で仕込むウイスキー。1843年にウィリアム・マセソンによって蒸溜所が設立され、現在では世界各国で飲まれる銘柄となりました。もちろん、日本でも購入可能であり、ネットショップや酒屋などで販売されています。「グレンモーレンジ オリジナル」は、スコットランドで最も飲まれているシングルモルトとされている製品で、他のスコッチウイスキーと比べて軽く、味や香りもバランス良く整えられています。ハイボールにしても美味しいことから、ハイボール好きな方にもおすすめ。ちなみに、他の種類として「グレンモーレンジ 18年」や「グレンモーレンジ シグネット」などがあります。
メーカーズマーク
「メーカーズマーク」は、一本ずつ使われている赤い封ろうが特徴的なバーボンです。原料である冬小麦や水にこだわりつつ、150年以上受け継がれてきた先祖伝来の酵母を使用。また、ラベルにもこだわりがあり、現在でも1953年製の手動印刷機を利用しています。「メーカーズマーク」の口当たりは柔らかく、ふっくらとした甘みと香ばしさが楽しめます。気軽にロックやソーダ割りでも楽しめる製品でもあるため、何かで割ってウイスキーを味わいたいときにもぴったり。なお、別の種類として「メーカーズマーク 46」がありますが、こちらは複雑ながらもリッチな風味、や長くスムーズなフィニッシュが魅力的な製品です。
I.W.ハーパー
「I.W.ハーパー」は、1877年にドイツからアメリカへ移民したアイザック・ウォルフ・バーンハイムによって生まれました。「I.W.ハーパー」の由来は創設者のイニシャルと親友であったフランク・ハーパーからであり、さまざまな博覧会で金賞を受賞したことからゴールドメダルと呼ばれることも。事実、現在のラベルにも「GOLD MEDAL」という文字とイラストが描かれています。味わいはスタイリッシュでありながらも、甘くなめらかでコクがあります。水割りやハイボールとして飲んでも楽しめることから、初心者にもぴったりなウイスキーとしてピックアップしました。
ワイルドターキー
「ワイルドターキー」は、1940年代に当時の蒸溜所オーナーが七面鳥のハンティング仲間にバーボンを振る舞ったところ、好評だったことから名付けられたブランド。1976年には世界初のバーボン・リキュールを販売し、その後もさまざまな種類のバーボンを世界に広げていきました。また、アイゼンハワー大統領といったアメリカの歴代大統領に愛飲されたことでも知られています。「ワイルドターキー」自体はそこまでアルコールの刺激が強くないため、ウイスキーに飲み慣れていない方でも気軽に飲めるでしょう。バーボン樽の香りが感じられる製品で、ロックだと甘い香りが感じられます。
「ワイルドターキー」が香り高い上に味わい深い理由には、より低いアルコール度数で蒸溜していることが挙げられ、温度が低いおかげで、原酒に近い豊かな風味とコクの強さが生まれるのです。また、加水量を最低限にしたり、1樽から製造する本数を15本に制限したりなどのこだわりもあります。
関連記事
▼七面鳥が目印! バーボンの王道ワイルドターキー!!
まとめ
今回の記事では、ウイスキーの度数を含めた基本情報から初心者向けのウイスキーまで紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。記事を読んで分かるように、ウイスキーの度数はビールや日本酒などよりも高いながらも、細かい度数は種類によって異なります。飲み方もあるため、自分の好みの味や飲み方に合わせて好きなウイスキーを見つけてみてください。