ビールのカロリーは高い?飲んでも太りづらい方法も解説!
しかし、ビールを飲むと太る理由は他にもあります。ビールの飲み過ぎを防止したり、おつまみのカロリー・糖質を抑えたりすれば、体重をコントロールすることが可能です。
本記事では、ビールに含まれるカロリーや、ビールの代わりとなるドリンク、ビールを飲んでも太りづらくする方法を解説していきます。
中ジョッキ1杯のビールのカロリーはクリームパン1個分に相当する
ビールを飲むと太るとよくいわれますが、具体的にどのくらいのカロリーが含まれているのでしょうか。お酒の中でも、ビールは体のエネルギー(カロリー)になる糖質が多い飲み物です。また、お酒に含まれるアルコール成分も、1g当たり7.1kcalのエネルギーを生み出します。
ビールのレギュラー缶(350ml)の場合、1本当たり14gのアルコール成分が含まれるため、摂取カロリーは7.1×14=99.4kcalです。糖質由来のエネルギーも含めると、レギュラー缶1本につき摂取カロリーは140~180kcalとなります。(※)
ビール中ジョッキ(500ml)を1杯飲んだ場合、摂取カロリーはなんと約200kcalです。お菓子の摂取カロリーと比較すると、ドーナツ1個やポテトチップス1/2袋を上回り、ほぼクリームパン1個分(201kcal)、せんべい3枚分(206kcal)に相当します。(※)
お菓子 | 摂取カロリー |
アイスクリーム(小1個) | 270kcal |
大福もち(1個) | 255kcal |
どら焼き(1個) | 241kcal |
クッキー(6枚) | 233kcal |
あんぱん(1個) | 218kcal |
せんべい(3枚) | 206kcal |
クリームパン(1個) | 201kcal |
シュークリーム(1個) | 191kcal |
ドーナツ(1個) | 177kcal |
ポテトチップス(約1/2袋) | 166kcal |
カステラ(1切れ) | 128kcal |
プリン(1個) | 113kcal |
※参考:厚生労働省(e-ヘルスネット).「アルコールのエネルギー(カロリー)」
※参考:農林水産省.「みんなの食育(SV早見表)」
ビールだけでは肥満の原因にはならない?
ビールにはある程度の糖質が含まれるため、飲み続ければその分摂取カロリーも多くなるでしょう。しかし実際のところ、ビールを飲むだけでは、肥満の原因にはなりにくいとされています。ビールが太るといわれる原因は、ビールとおつまみの相性にあります。特に揚げ物はビールと抜群に相性がよいため、ついつい食べ過ぎてしまわないように注意しましょう。
超危険! ビールと揚げ物の組み合わせ
揚げ物はビールのおつまみの定番ですが、カロリーコントロールの観点からすると危険です。文部科学省の食品成分データベースによると、鶏もも肉(皮つき)のからあげの摂取カロリーは、100g当たり307kcalもあります。(※)ビールを控えるよりも、一緒に食べるおつまみのカロリーをコントロールした方が、実は肥満防止に効果的です。特に揚げ物は摂取カロリーが多いため、食べ過ぎないように気をつけましょう。
どうしてもビールのカロリーが気になる方は、ビールの代わりとなる低カロリー飲料に切り替える方法もあります。
ビール以外でカロリー・糖質を抑えるおすすめドリンク
ビール以外で、カロリー・糖質の摂取を抑えられるドリンクは3種類あります。- ノンアルコールビール
- 発泡酒
- ハイボールなどの蒸留酒
①ノンアルコールビール
ノンアルコールビールは、ビールとよく似た味わいを持ちながら、広告表示上、アルコール度数が0.00%のドリンクです。アルコール成分が含まれないため、通常のビールよりもカロリーが少なくなっています。(※)②発泡酒
発泡酒は、一般的なビールと原料が異なるお酒です。(※)- 麦芽の使用割合が50%未満のもの
- ビールの製造に認められない原料を使用したもの
- 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたもの
③ハイボールなどの蒸留酒
ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は、ビールや日本酒などの醸造酒よりも糖質が少ないのが特徴です。そのため、ビール1杯をハイボール1杯に置き換えることで、摂取カロリーを減らせます。ビールを飲んでも太りづらくする方法
ビールは飲みたいけど、ダイエットもしたいという方は、以下の5つの方法を試してみましょう。- 適量を維持する
- おつまみのカロリー・糖質を抑える
- 同じ量の水を合わせて飲む
- 遅い時間に飲むのをやめる
- 休肝日を作る
①適量を維持する
カロリー削減の基本は、お酒の量を減らすことです。ビールは1日2缶(レギュラー缶)までを目安として、糖質やアルコール成分の摂取量を減らしましょう。②おつまみのカロリー・糖質を抑える
ビールを飲む量だけでなく、おつまみの量もコントロールする必要があります。特にからあげなどの揚げ物はカロリーが高いため、気になる方はよりヘルシーなおつまみに置き換えましょう。例えば、海藻やきのこ、野菜が中心のおつまみに置き換えれば、糖質やカロリーを抑えられます。同じ肉料理なら、鶏もも肉より脂質が少ない鶏むね肉に置き換えるだけでもカロリー削減が可能です。
③同じ量の水を合わせて飲む
糖質をエネルギーとして消費するには水分が必要です。ビールを飲むときは、チェイサーとして同じ量の水を飲むようにしましょう。たっぷりと水分を摂取することで、ビールに含まれる糖質の代謝を促し、カロリーの総量を減らせます。
④遅い時間にビールを飲まない
1日の中でも、ビールを飲むと太りやすい時間帯と太りにくい時間帯があります。ダイエット中の方は、就寝前などの遅い時間にビールを飲むのはやめましょう。夜間は摂取したカロリーが消費されにくく、ビールを飲み過ぎると太る原因になります。晩酌をするときは、なるべく就寝時間から間を空けてビールを楽しむことをおすすめします。
⑤休肝日を作る
休肝日とは、“肝臓を休めるために週に1日以上飲酒しない日を設けること”です。ビールを飲み過ぎると肝臓の機能が弱り、基礎代謝も低下します。そのため、定期的に休肝日を設けて肝臓を休めることで、太りにくい体作りにつながります。(※)ビールを飲んでも太らないためには、飲み方を工夫することが大切です。ビールを飲み過ぎたり、遅い時間に飲んだりせず、糖質の代謝を促すためにたっぷりと水分補給をしましょう。
ビールのカロリーの目安を知り、太りにくくする対策を
ビールはカロリーや糖質が多いお酒です。例えば、ビール中ジョッキ(500ml)を1杯飲んだ場合、摂取カロリーはクリームパン1個分に相当します。それでも、飲み方を工夫したりおつまみのカロリーをコントロールしたりすれば、ビールを飲んでも太りにくくなります。ビールを飲むときは同じくらいの量の水を飲む他、遅い時間に飲まないようにしたり、休肝日を作ったりすることも大切です。
ビールのカロリーがどうしても気になる場合は、ノンアルコールビール、発泡酒、ハイボールを始めとした蒸留酒など、ビール以外の低カロリー飲料もおすすめです。
ビールのカロリーの目安を知り、太りにくくするための対策をしましょう。