リキュールのおすすめ12選。4タイプの特徴と人気銘柄を紹介
そもそもリキュールってなんだろう?
おすすめのリキュールや好みのリキュールを探す前に、ここではリキュールとはどのようなお酒なのかについて説明しましょう。カクテルとして飲むことの多いリキュール。ですが意外にも正体がわかりにくく、謎に包まれています。リキュールの製造方法、保存方法、賞味期限など基礎知識を中心に、リキュールの謎を解明していきましょう。
リキュールの基礎知識
リキュールの謎に迫るうえで、製造方法・保存方法・賞味期限といった基礎知識をつけることはとても重要です。またリキュールの原材料についても、いまいちわからないという方もいるのではないでしょうか?ビールなら麦、ワインならぶどう、日本酒なら米とわかります。では、リキュールの原材料は何なのでしょうか?順を追って説明していきます。どのようなお酒か
リキュールの原材料はスピリッツ。スピリッツは蒸留酒全般を指し、アルコール度数が高いのが特徴です。複数の成分が混ざった液体から特定の成分だけを抽出する「蒸留」で抽出するスピリッツ。これに果物や薬草、砂糖、シロップなどを加えて作る混成酒がリキュールの正体です。香りや味付けに使われる果物や薬草によってリキュールの風味は大きく異なります。 リキュールの多くはこの方法で作られますが、そもそもの「リキュールの定義」は国によってバラバラ。日本では、酒類と糖類、その他の物質を原料とした酒と定義づけられています。リキュールの保存方法
自宅用にリキュールを購入したものの、単体で飲むことの少ないリキュールは、1日ではとても飲みきれません。ではリキュールはどのように保管するのが良いのでしょうか?自宅でリキュールを保存する際のポイントは以下の4つ。 ・高温多湿、直射日光を避ける ・冷蔵庫に入れる ・蓋をしっかり閉める ・ボトルの注ぎ口についた液体はしっかり拭き取る 実は、リキュールを保管する際に最適な場所は冷蔵庫。またより良い状態でリキュールを保管するなら、ワイン保存用のガス「プライベート・プリザーブ」を使うのもおすすめです。リキュールの賞味期限
リキュールにも賞味期限がありますが、原材料やアルコール度数などによってまちまち。アルコール度数が高く、糖分含有量が多いほど賞味期限は短くなります。しかしリキュールのなかには数十年もつものもあるのだそう。 一般的にフルーツ系のリキュールやクリーム系のリキュールは、比較的アルコール度数が低いため、未開封のものであっても、あまり長持ちしません。 また開封済みのリキュールの場合は、賞味期限に関わらず、早めに飲みきるようにしてください。 賞味期限が長くてもハーブ系のリキュールは、香りが飛んでしまう可能性があります。いずれにせよ自身の責任において使用し、極力早めに飲みきるようにしましょう。リキュール選びのポイント
ここからは実際にリキュールを選ぶ際のポイントを説明します。リキュール選びのポイントは以下の3つ。 1.系統 2.色 3.アルコール度数 リキュールには大きく分けて4つの系統(種類)があります。のちほどひとつずつ紹介するので、自身の好みに合ったものを探してみてください。 カクテルなどを作る際には、液体の色も重要。美しい色合いのリキュールを選びましょう。 あまりお酒は強くないという方はアルコール度数も要チェック。リキュールはものによってアルコール度数に開きがあるため、購入する前に必ず確認してください。
リキュールの種類
前述したようにリキュールは、4つのタイプにわかれます。基本の香草系(ハーブや薬草)、フルーツ系、ナッツ系といった3種。それに加え、クリームやチョコレートの風味が感じられるちょっとイレギュラーな「その他」というジャンルがあります。それぞれの特徴とおすすめしたい商品を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
香草(ハーブ、薬草)
ハーブや薬草を使った香草系には、独特の苦味が感じられます。風味に少しクセがあるため、初心者が飲みやすいとは言えません。多くの製品が複数のハーブや薬草をブレンドしており、奥行きのある複雑な味わいを楽しめるでしょう。また後味がすっきりとしており、爽快感があります。代表的な製品は「イエーガーマイスター」や「カンパリ」など。 なかには薬草の効果効能を期待できるリキュールもあるそうなので、ぜひ探してみてください。おすすめ3選
ハーブ系リキュールのおすすめは、以下の3種です。バイオレット
スミレの花を使ったリキュール。なによりも「飲む香水」と称されるほど、芳醇な香りが特徴的でしょう。インパクトのある赤色のお酒です。カンパリ
苦味のあるハーブをベースに、オレンジピール、コリアンダーを加えたリキュール。ハーブ系のリキュールとしては初心者でも飲みやすいのが特徴です。ハーブ系リキュールの代表格とも言えるでしょう。イエーガーマイスター
テキーラの代わりとしてショットで飲むこともあるリキュール。ハーブやスパイス、フルーツなどが複雑に混ざり合うことで、豊かな風味を楽しめます。フルーツ系(果実系)
さまざまな果実やその皮などを使ったフルーツ系のリキュールは、初心者や女性でも飲みやすく、種類も豊富です。カクテルとしてはもちろん、お菓子作りの際にも使用されることが多いため、リキュールの中では、最も身近に感じられるでしょう。豊かな甘みに、ジュース感覚で飲めてしまいます。 代表的な製品は、カシスオレンジで有名な「カシスリキュール」、お菓子作りにも登場する「オレンジリキュール」、女性からの人気が高い「ピーチリキュール」です。おすすめ3選
フルーツ系リキュールのおすすめは、以下の3種です。カシスリキュール
リキュールの中ではかなりメジャーなカシスリキュール。甘酸っぱい風味と美しい深紅の色が特徴的なリキュールです。オレンジリキュール
オレンジの皮で風味付けをしたリキュール。香りと甘みが強いことが特徴として挙げられます。代表的なカクテルは「マルガリータ」です。ピーチリキュール
黄桃を使ったリキュール。フルーティーで豊かな甘みが女性から人気の理由でしょう。しかしフルーツ系リキュールの中では、アルコール度数が15〜20度と高め。飲み過ぎに注意してください。ナッツ系
牛乳との相性が抜群なリキュールとして人気のナッツ系。濃厚な香りと深いコクの虜になってしまう人が、世界中で跡を絶ちません。 ナッツ系リキュールを使ったカクテルには、デザートを食べるような感覚で飲めてしまうお酒も多く、ついつい飲みすぎてしまわないよう注意が必要です。代表的な製品だと、カルーアミルクで人気の「コーヒーリキュール」や「ココナッツリキュール」などが挙げられます。おすすめ3選
ナッツ系リキュールのおすすめは、以下の3種です。コーヒーリキュール
コーヒーを主原料として作られたコーヒーリキュールの代表格は「カルーア」でしょう。牛乳と割ることで甘みが増し、女性でも飲みやすいです。ココナッツリキュール
南国の味覚をお酒から感じられるココナッツリキュール。トロピカルな気分を味わえる「マリブコーク」や「マリブパイン」などのカクテルが人気です。クルミリキュール
ストレートで味わうことも多いクルミリキュール。そのまま飲むとクルミのコクや香りを存分に感じられます。お菓子の材料にしたり、エスプレッソなどに足したりと汎用性が高いのも魅力。その他
ここまでで紹介した3種のどれにも分類できないリキュールもあります。クリームやヨーグルトは序の口、中には卵を使ったリキュールもあることをご存じですか?技術の発達に伴い、昔は使用できなかった食材も、リキュールの原料として使えるようになりました。 ジャンル「その他」に含まれるリキュールの歴史はまだ新しいものです。しかし、他のリキュールでは味わえない個性を発揮しており、世界中で着々とファンを増やしています。おすすめ3選
その他に含まれるリキュールのおすすめは、以下の3種です。ヨーグルトリキュール
コクと酸味が効いたヨーグルトリキュール。何かと割ってもよし、ストレートでもよし、ロックでもよしとさまざまな楽しみ方ができます。クリームリキュール
とろけるような甘さで、デザートを食べているような感覚になれるクリームリキュール。バニラやカカオの香りがするものも多く、ロックでも十分に楽しめます。卵リキュール
こっくりとしたまろやかさが特徴的な卵リキュール。オーソドックスな飲み方は牛乳割りです。冬にはブランデーを足して温めて飲むのもおすすめ。リキュールの用途
リキュールの楽しみ方は、カクテルだけにとどまりません。お酒として飲むのはもちろんですが、他にも料理の香り付けやお菓子作りの材料、コーヒーやエスプレッソに混ぜるなど活用方法が多数あります。 チョコレートのリキュールなどは、バニラに直接かけるとシロップの役割をし、トマトリキュールは普段の料理でも活躍するでしょう。飲みきれない時などは、ぜひカクテル以外での使い道を検討してみてください。
リキュールの歴史
リキュールについてわかってきたところで、ここではその歴史について簡単に紹介します。いまではスーパーなどでも気軽に買えるお酒となりましたが、そのルーツはどのようなものだったのでしょうか?
リキュールの歴史
リキュールの歴史を辿ると古代ギリシャにまで遡ります。発明者はヒポクラテスだと言われており、当時は薬酒として飲まれていたのだそう。薬草をワインに溶かし込み、水薬としたことが、リキュールの起源。 その後、ブランデーの創始者と言われるスペインの医者が、現在のようにスピリッツに溶かし込む方法をおこないました。スピリッツにレモンやローズを漬け込むことで、現在のようなリキュールが生まれたとされています。日本でのリキュールの歴史
世界でリキュールが生まれた起源を説明しましたが、日本でのリキュールの歴史はどのようなものなのでしょうか? 日本にリキュールが伝わったのは豊臣秀吉の時代です。当時は「利休酒」と呼ばれており、そこからリキュールとなったと言われています。 文献に初めてリキュールが登場するのは、黒船来航の頃。ペリーはリキュールを残さず飲み干したと書かれています。明治時代になる頃には、リキュールがヨーロッパ文化の象徴とされ、現在に至るまで広く親しまれているそうです。まとめ
リキュールについて、基本知識から選び方、各ジャンルの紹介、カクテル以外での使いみち、その歴史に至るまでを説明しました。好みのリキュールを探す楽しみや飲む楽しみ、自宅で美しいカクテルを作る楽しみなど、リキュールは多彩な楽しみ方ができるお酒です。プライベート用のリキュールを選ぶ際には、参考にしてみてください。 お酒買取専門店「ファイブニーズ」では、リキュールの買取は原則「不可」とさせていただいております。ご注意ください。