ドンペリ(ドン・ペリニヨン)とは?なぜ高い?主な種類と値段も紹介

いわずと知れた高級シャンパン「ドン・ペリニヨン(通称ドンペリ)」。
世界的に有名なシャンパンですが、特に日本での知名度は他のシャンパンと比べて群を抜いています。普段シャンパンを飲む機会がなくとも、多くの方が一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
ホストクラブなどの高級クラブで頂上から注がれる、「シャンパンタワー」として使われるのも有名ですよね。高級シャンパンの代表とも呼べる「ドンペリ」ですが、その始まりはどのようなものだったのかご存知ですか?
今回は、魅惑のベールに包まれたお酒「ドンペリ」についてご紹介します!!
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ドンペリ(ドン・ペリニヨン)とは?

ドンペリとは、フランスの有名シャンパン製造会社「モエ・エ・シャンドン(Moët et Chandon)」で造られている最高級のシャンパンの名前です。 この「ドン・ペリニヨン」という名は、シャンパンを発明したとされるベネディクト会の修道士「ドン・ピエール・ペリニヨン」にちなんで名付けられたそうです。
彼が最も熱中したことは、ワインの二次発酵をとめることでした。つまり泡立たせなくすることだったのです。 彼は、できるだけ安定した白ワインを造るというビジョンを持っていたため、ワインが二次発酵しないための試行錯誤が始まりました。
なぜ白ワインだったのかというと、冷涼なシャンパーニュ地方では秋は寒く、発酵が停止してしまい春になると再発酵することがしばしば起こっていたのだそうです。 そのため再発酵しやすい白ブドウの栽培ではなく、ピノ・ノワールなどの黒ブドウを栽培することにしました。
しかし、赤ワインではブルゴーニュ地方にはかなわないことはわかっていました。 そのため、彼は黒ブドウから白ワインを造るために、素早く果汁を搾り、色の付いている果皮と接触する時間を少なくできる圧搾機を考案します。 また、樽に比べて空気に触れることが少ないガラス瓶を使用しました。
加えて、当時の栓には木片に油を染み込ませた麻の縄を巻いたものを使っていましたが、これを気密性の高いスペイン産の“コルク栓”に変更します。
また、ブドウにとって厳しい気候条件で毎年同じように良質なワインを生産し続けることを可能にするために異なる畑、品種、異なる年に造られたワインをアサンブラージュ(調合)して毎年良質な同じタイプのワインをつくれるように研究を重ねていきました。
この他にも、安全かつ熟成を確実に行えるように、一年中一定の湿度と温度が保てる場所として地下倉(カーヴ)を石灰岩の地盤に掘らせます。
こうした努力の甲斐あって、当時は1年ほどしか保存できなかったものが5〜10年までもたせることに成功しました。
ドンペリ誕生の歴史

ドン・ペリニヨンの功績により、彼が造るシャンパーニュはフランス一の有名な白ワインになりました。 しかし、まだ10分の1位の確立で発泡性のワインが出来てしまっていたそうです。
ですが皮肉なことに、この「発泡性」の白ワインが貴族たちの間で大流行するのです。
その背景として、当時の高級な白ワインは生産性が低く収穫量が少なかったため、発泡性となると超貴重な品となったと言われています。 貴重品を好むセレブの間で流行したため、この発泡性のある白ワインは、瞬く間に広がっていっていきました。
諸説ありますが、これが現在のシャンパンの起源だといわれています。正確にはドン・ペリニヨンがシャンパンを開発した訳ではないのですが、彼の功績が現在のシャンパーニュの元となったと言っても過言ではありません。
その功績を称えて、モエ・エ・シャンドン社の最高級品を「ドン・ペリニヨン」と名づけたのです。
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ドンペリが日本で人気になった理由とは?
日本で人気となったきっかけは、高級クラブなど夜のお店の戦略、メディアを含めたプロモーションが上手かったことが挙げられます。日本の高級クラブなどのナイトマーケットで飲むお酒は、ブランデーが主流でした。しかし、アルコール度数が高く、飲み切るのに時間がかかるブランデーは、なかなか売上に繋がらなかったのです。
そこで、一度開けたら飲み切らなくてはならない炭酸のシャンパンを売りにしよう! と戦略を変えたこの商機に、モエ・エ・シャンドン社が乗り込み、夜のお店の人気商品となりました。
その他にも、優勝者を祝うシャンパン・ファイトや、映画やドラマなどのメディアでドンペリが使われることが増え、日本でもお祝いのお酒として流行していったのです。
こういった理由から、ドンペリは今でも根強い人気で日本の人々から愛されています。
ドンペリの値段はなぜ高いの?

高級シャンパンとしてトップに君臨するドンペリの値段は、なぜ高いのでしょうか。
その理由を見ていきましょう。
品質の良いブドウが収穫された年にしか作らない
ドンペリは、シャンパンの中でも「ヴィンテージシャンパン」というグレードに分類されます。ヴィンテージとは、品質の良いブドウが収穫された年にのみ製造され、ボトルのラベルに収穫年が記載されているシャンパンのこと。
ブドウの品質は天候によって大きく左右されてしまうため、もちろん出来が良くない年もあり、その年は製造すらされません。つまり、何年も製造されない可能性もあるわけです。
世界的に人気のあるドンペリは、この需要に対して生産が追いつかないという希少性の高さが高額になるひとつの理由です。
製造方法にかなり手間がかかる
シャンパンは、独自のシャンパーニュ製法という製造方法で生産されていることをご存じでしょうか。シャンパンと名乗るためには、その他のスパークリングワインとは違う特有の製法や、厳格に定められた規則をクリアしなければなりません。徹底的な品質管理をするためには、設備や場所だけでなく人件費を含む膨大なコストがかかります。
それだけでも手間がかかる工程でありながら、ドンペリはさらに長期熟成を行っています。
ドンペリの中で最もリーズナブルな種類でも最低7年の熟成がされており、ランクが上がるにつれて熟成期間もどんどん長くなります。
例としては、2015年に収穫されたブドウのみで造られ、長い熟成期間を経た「ドン・ペリニヨン ヴィンテージ 2015」が2024年10月ついに発売を開始しました。このような期間の長さと維持費が価格に反映されている、というわけです。
ブランド力や知名度が高い
国内外問わず世界的人気を誇るドンペリは、この圧倒的なブランド力と知名度により、需要がとどまることを知りません。高級シャンパンの代名詞と言っても過言ではありませんね。ちなみに、モエ・エ・シャンドン社が製造する一般的なシャンパンよりもランクが高いシャンパンであることをアピールするため、別会社が造った製品であるかのような特別感を演出しています。高級路線を突き進むため、ひとつの独立したブランドであるかのように分離し、この知名度を確かなものにしたのです。
ドンペリの主な種類と価格
ここからは、ドン・ペリニヨンの主なラインナップを見ていきましょう。ドン・ペリニヨン 白

作柄の良いブドウのみを使用し、7年程の熟成期間を経て造られています。 一般的にドンペリを指すのはこの商品ですね。 一部の高級スーパーや酒屋さんなどでも手に入れることが出来ます。
見た目は、透明に程近い黄金色が特徴。味わいは辛口で、みずみずしさと熟成感を味わえます。価格も比較的リーズナブルなので、シャンパン初心者にもオススメです。お祝いや贈り物などにもよく使われますね。
箱があるかないかで変わるものの、販売価格は平均2〜3万円前後。古くなるほど高くなる傾向にあります。
ドン・ペリニヨン ロゼ

鮮やかなピンク色が特徴の「ドン・ペリニヨン ロゼ」。 俗に「ピンドン」という愛称で親しまれています。
口当たりが軽く、飲みやすいので、特に女性にオススメできる品です。
生産性の少なさもあり白に比べて価格は高価!高級クラブでよく使われるなど、長く愛されている商品となっています。
こちらも付属品などで変わりますが、販売価格は平均4〜5万円前後です。こちらも古くなるほど高くなる傾向にあり、かなり高額になります。
ドン・ペリニヨン エノテーク

通常のドンペリより、さらに熟成期間(15年程)を経て造られた商品。 俗に「ドンペリ 黒」とも呼ばれていますが、セラーで二段階成熟させる製法が特徴で、とても貴重なドンペリとして有名です。
また、1976年以前につくられたものは”エノテーク プラチナ”と呼ばれ、非常に高値で取引されています。
現在は公式で販売されていません。販売価格は平均15〜20万前後。古い年代のものほど高額になっていきます。
ドン・ペリニヨン ゴールド

通常の熟成期間は7年ほどですが、この「ドンペリ ゴールド」(正式名はドン・ペリニヨン レゼルヴ・ド・ラベイ)は20年熟成!
ドンペリの最高級品として知られ、とても希少性が高いです。レストランやワインバーなどでもあまり置かれていないので、見かけた時は一度味わってみてはいかがでしょうか?
販売価格は平均11万円代〜。年代によっては価格が50万円を超えるものも。
ドン・ペリニヨン ルミナス

ボトルの底に電池が取り付けられていて、ボタンを押すとエチケットが光るのが特徴。部屋を暗くすればネオンカラーが際立って素敵な空間を演出できるため、クリスマスシーズンにはピッタリですね!
販売価格は白で平均3万円前後、ロゼは平均5万円代〜です。
ドンペリは買取がおすすめ
ドンペリは不動の人気を誇る、圧倒的存在感があるシャンパンです。買取価格が高いことでも知られており、保存状態や付属品によっては高額査定の対象にもなります。未開封の飲まないドンペリがお手元にあるならば、買取に出すことも検討してみて下さい。
お酒の買取専門店であるファイブニーズでは、お客様に合わせた3つの買取方法からお選び頂き、専門スタッフが丁寧に査定致します。ご相談も無料、査定に関してもキャンセル料は一切頂くことはございません。安心の無料お試し査定をぜひご利用下さい。
買取に関するご質問だけでも、お気軽なお問い合わせをお待ちしております。
ファイブニーズのドンペリ買取実績
ファイブニーズでは、ドンペリの買取実績が多数ございます。少しでも高く売りたい方は、ボトルの状態をご確認下さい。保存状態が悪いと中身の劣化につながり、価格が大幅に落ちてしまいます。
また、付属品がなくても買取は可能ですが、付属品があるだけでも価格は大きく変わってきます。お手元にある未開封のドンペリの価値を詳しく知りたいのであれば、査定依頼をしてみましょう。
相場は日々変動していますので、実績を参考にぜひ一度お問い合わせ下さい。
買取日 | 買取商品 | 買取価格 |
---|---|---|
2025年1月25日 | ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ ド・ ラベイ 1996 750ml | ¥75,000 |
2025年1月24日 | ドン・ペリニヨン P2 2004 750ml | ¥30,000 |
2024年12月22日 | ドン・ペリニヨン P2 2004 750ml | ¥34,000 |
2024年12月20日 | ドン・ペリニヨン ブリュット 2015 750ml | ¥16,000 |
2024年10月26日 | ドン・ペリニヨン ブリュット 2013 750ml | ¥16,000 |
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まとめ
今回は世界中から愛される「ドン・ペリニヨン」についてご紹介しました。高級ではあるものの、生活のさまざまなシーンと相性が良く、もちろんその品質の良さは確かなものです。
「ドンペリ」と聞いただけで高級さに構えてしまいそうですが、この記事をご覧になってドンペリをもっと身近に感じて頂けたらと思います。
大切な日に、少し贅沢して”ドンペリ”を試してみてはいかがでしょうか。