ダイエットしたい酒好き必見! ウイスキーのカロリーってどのくらい?
そのため、ファンも多いですが、中にはカロリーが心配で飲むことをためらっている方がいるかもしれません。そこで今回は、ウイスキーのカロリーについて紹介します。
それ以外にも、ウイスキーの基本情報や糖質の量、太りにくいウイスキーの飲み方などについても紹介するので、ぜひ最後まで読んでもらえると幸いです。
そもそもウイスキーってどんなお酒?
ウイスキーとは、大麦やライ麦、トウモロコシなどを原料とした蒸留酒の1つ。ウイスキーの起源についてはあやふやなところが多いものの、1608年には北アイルランドにてウイスキー蒸留の製造が始まりました。有名な製造国としてはイギリスやアメリカなどが挙げられますが、現在では台湾やインドなどさまざまな地域でウイスキーが製造されています。
日本も含まれる世界5大ウイスキー
ウイスキーの代表的な製造地域としてスコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本があり、それらは世界5大ウイスキーとまとめられています。スコットランドの場合は、細かいエリアによって味わいが異なるところが魅力的なポイント。例えばアイラは強いピートの香りが特徴的で、キャンベルタウンは塩っぽさが感じられます。なお、スコットランドのウイスキーはスコッチと呼ばれており、ウイスキーについて詳しくない方でも一度は聞いたことあるのではないでしょうか。
アイルランドはアイリッシュウイスキーと呼ばれており、アイルランドや北アイルランド地方で製造される穀物が原料です。厳格な基準が設けられており、「麦芽の酵素で糖化し酵母の働きで発酵している」「使う蒸留液はアルコール度数94.8%以下」「木樽で3年以上熟成させている」という条件をすべてクリアしなければ、アイリッシュウイスキーと呼ばれません。
アメリカのウイスキーはバーボンとテネシーウイスキーに分かれます。バーボンはトウモロコシを原料としたケンタッキー州生まれのウイスキーであり、甘さが特徴的。一方のテネシーウイスキーは、名前どおりテネシー州で生まれたウイスキーで、とにかく飲みやすいです。
カナダのウイスキーはカナディアンウイスキーと呼ばれており、誕生当初は品質が悪かったものの、現在では世界5大ウイスキーに数えられるほど一定の品質を保っています。主な原料としては、トウモロコシやライ麦など。銘柄としては、「カナディアンクラブ」が代表的です。
最後に紹介するジャパニーズウイスキーと呼ばれている日本のウイスキー。日本のウイスキーは食事と合わせて飲むことを想定した上で作られているため、なにか食べながらお酒を飲みたいときにぴったりです。代表的な銘柄としては、「山崎」や「白州」、「余市」などが挙げられます。
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ウイスキーの作り方
ウイスキーの作り方としては、仕込み→発酵→蒸留→熟成→ブレンドという順番。簡単に見えるかもしれませんが、手間と時間がかかるものです。そもそも、作る前に原材料をチェックしなければなりません。ウイスキーを作る際には大麦やライ麦、トウモロコシなどを原料以外にも、水が大切。ウイスキーの品質を左右するほどの存在であり、ウイスキー蒸留所をどこにするか決める上でも水が良いかどうかチェックされます。
仕込みの段階では、製麦で作った麦芽を粉砕した上で、仕込み水と呼ばれる水と混ぜていき、お粥のような状態に。この作業によって麦芽中の酵素が働き、でんぷんを糖分に変えていきます。そのことから、仕込み作業を糖化と呼ぶこともあります。その後、ろ過して発酵にむかう為の麦汁を作ります。
発酵の工程に入ると、麦汁をアルコール分が7%ほどの発酵液へ変化。発酵中の麦汁に酵母を加えていくことで、ウイスキー特有の香りに。香りに関しては酵母の種類や発酵条件によって異なりますが、作業自体は60時間ほどです。
発酵を終えると、次に蒸留が待っています。発酵液を銅製のポットスチルに入れていき、2回蒸留してアルコール濃度を65~70%へ。この段階でも味を変えるポイントがあり、ポットスチルの大きさや蒸留方法、加熱方式によってウイスキーに差が生まれます。
次の工程は熟成です。樽の中で長期間じっくり寝かせることで色や味わいが生まれていき、年代によって異なります。また、用いる樽も影響されるため、ウイスキーを選ぶ上で何の樽が使わたのかチェックする方も。具体的な樽材としては、ホワイトオーク、スパニッシュオーク、ミズナラなどです。ただ、意外にも樽熟成のメカニズムは全て解明されているわけではありません。
そして最後のブレンドですが、この作業は長年の経験が求められる作業であり、ウイスキー・ブレンダーが行います。なお、ブレンドにはブレンディングとヴァッティングという2種類がありますが、意味が異なるため注意しましょう。ブレンディングはモルト原酒と麦以外の原料で作ったグレーン原酒をブレンドするものであり、ヴァッティングとはモルト原酒同士を合わせることを指します。
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ウイスキーのカロリーはどのくらい?
上記でウイスキーの基本情報をある程度把握した上で、ウイスキーのカロリーや他のお酒と比較した場合の差などについて紹介していきます。果たしてウイスキーのカロリーは高いのでしょうか。また、最後には飲む上での注意事項についても触れているため、お酒を飲み慣れていない方や初めてウイスキーを飲む方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ウイスキーのカロリーは142kcal
ウイスキーのカロリーは、142kcalです。これは厚生労働省が定める1日の飲酒量の適量はアルコール量である20gでのカロリーであり、他のお酒と比べるとそこまで高い数値ではありません。他のお酒と比較してカロリーは低い?
ウイスキーの場合は142kcalでしたが、ビールの場合は216kcalで、赤ワインは161kcalします。このことから分かるように、ウイスキーのカロリーが高いわけではありません。ただ、反対に非常に低い数値とも言えず、本格焼酎(102kcal)と比べるとウイスキーのほうが上です。カロリーが低いからといって飲みすぎるのはNG
カロリーが低いと聞くと、ついつい飲みすぎるかもしれませんが、それはおすすめできません。ウイスキーのアルコール度数は高く、中には70度ほどの銘柄もあります。そのため、できる限りゆっくりと飲んで味わいや香りを楽しむようにしましょう。ウイスキーの糖質はどのくらい?
カロリーと同じく気になるものとして、糖質を挙げる方もいることでしょう。近年では糖質制限ダイエットを行う方もいるため、お酒を飲む上で糖質がどのくらいなのかチェックしている方がいるかもしれません。そこでこの項目では、ウイスキーの糖質がどのくらいなのかについて紹介します。
カロリーと糖質の関係性
カロリーと糖質は別々なものではありません。カロリーを制限するためにダイエットをする方もいるかもしれませんが、その制限のうちに糖質制限も含まれています。そもそも糖質は脂質やタンパク質と並ぶ三大栄養素の1つとされていることから、すでに聞いたことある方もいることでしょう。ただ、ダイエットする上では最も大切なタンパク質を減らすことができないため、その代わりとして糖質か脂質のどちらかを減らすことになります。ウイスキーの糖質はゼロ
お酒には大量の糖質が含まれているようなイメージがあるかもしれませんが、ウイスキーの場合は糖質が含まれていません。このことはウイスキーも含む蒸留酒全般に当てはまることであり、泡盛やウォッカなども糖質ゼロ。ただ、蒸留酒はアルコール度数が高いものが一般的であるため、飲み過ぎには注意しましょう。ウイスキーに含まれる作用とは?
ウイスキーには糖質が含まれていませんが、その他にも以下のようなものが含まれています。一体どのようなものなのでしょうか。そこでこの項目では、ウイスキーに含まれるポリフェノールやエラグ酸などについて紹介します。
ポリフェノール
ポリフェノールと聞くとワインが浮かぶかもしれませんが、実はウイスキーにも含まれています。そもそもポリフェノールとは、植物が光合成を行なう際に作られるものであり、苦味や渋味などの成分の総称。自然界には8,000種類以上もあり、多くの生活習慣病の予防といった健康効果が期待できます。
ウイスキーにポリフェノールが含まれている理由としては、木の樽が影響しています。蒸留したばかりのウイスキーは無色透明の液体。しかし、木の樽に入れて寝かせることで、樽に含まれている成分がウイスキーと混ざり合います。その成分の1つがポリフェノールであり、長く熟成することでポリフェノールや色素成分が溶け出して色がつくのです。
エラグ酸
エラグ酸はポリフェノールの一種であり、レジスチンの分泌を抑える効果があると指摘されており、研究対象にされています。レジスチンとはインスリンの働きを阻害するものであり、糖尿病の原因の1つとされる、インスリンの過剰分泌を防げる可能性があるのです。まだ研究中のため、きちんとした結論は出ていませんが、今後良い結果が発表されるかもしれません。リオニレシノール
リオニレシノールは美白効果が期待される成分です。リオニレシノールはメラニンを形成する酵素であるチロシナーゼを抑えてくれるとされており、シミ・ソバカスの予防や美白効果が期待されています。太りにくいウイスキーの飲み方
ウイスキーのカロリーはそこまで高くないとはいえ、できる限り抑えたい方もいることでしょう。そこでここからは、ウイスキーを飲む上で太りたくない方向けのポイントや美味しい作り方などを紹介します。家でもできるため、ぜひチャレンジしてみてください。
ハイボールで飲む
太りにくいウイスキーの飲み方としては、ハイボールが挙げられるでしょう。ハイボールはウイスキーをソーダ水で割った飲み物であり、家でも気軽に作れます。何度も述べているように、アルコールは度数が高いもの。ストレートやトワイスアップで飲むと、予想以上にすぐ酔いが回るかもしれません。また、酔いが回ると食欲が高まってついつい食べすぎてしまう恐れも。
そうならないためにも、ハイボールで度数を下げることで食欲を抑え、食べすぎてしまうことを防げます。度数も下げられることから、お酒が弱い方でも気軽にウイスキーの味を楽しめるでしょう。
ハイボールの美味しい作り方
ハイボールをせっかく作るならば、美味しいものを作りたいですよね。ハイボールの美味しい作り方としては、さまざまあります。まず覚えてもらいたいポイントは、ウイスキーとソーダ水の黄金比です。なんとなくで割ってしまうとウイスキーの味が濃すぎたり、反対に薄すぎたりしてしまうでしょう。黄金比はウイスキー1に対してソーダ水4であり、この方法で作るとアルコール度数が8%ほどになります。基本的に度数が高いウイスキーですが、8%ほどであればお酒が弱い方でも飲みやすくなるでしょう。
また、作る上では氷にもこだわりを。「氷なんて冷蔵庫のものでもいいでしょ?」と思うかもしれませんが、それはおすすめできません。なぜなら、市販されている氷は冷蔵庫の氷よりも溶けにくく、ハイボールの味をキープできます。そもそも、ウイスキーを作る上で水は非常に大切な原料であり、どんな蒸留所であってもこだわっているところ。だからこそ、飲む上でも氷にこだわりましょう。また、ソーダ水も事前に冷やしておくことをおすすめします。
作り方としては、まずグラスがいっぱいになるまで氷を投下。その後、ウイスキーを加えてマドラーで回して冷やしていきましょう。もし回していく中で氷が少なくなったら追加しますが、飲みやすさのことを考えてグラスの縁から出ない量にしておきます。ある程度冷えてきたら、静かにソーダ水をグラスがいっぱいになるまで注いでいきましょう。最後にマドラーで1回転混ぜれば完成。混ぜすぎると炭酸が抜けてしますため、1回だけで問題ありません。
リキュールを混ぜない
ウイスキーとリキュールを混ぜたカクテルはさまざまなあり、ラスティネイルやオールドアライアンス、ゴッドファーザーなどが挙げられます。ただ、太りにくい飲み方を探しているのであれば、カクテルを避けるようにしましょう。リキュールにはウイスキーには含まれていない糖質が含まれていることから、ウイスキーだけで飲むよりも太りやすくなります。ウイスキーよりもつまみのカロリーに注意しよう
ここまでウイスキーに関することを紹介してきましたが、つまみのカロリーにも注意しなければなりません。ウイスキーのカロリーがそこまで無いとはいえ、つまみのカロリーが高ければ太る原因に繋がります。だからこそ、ウイスキーを飲む際はつまみのカロリーにも注意しましょう。
そもそも飲酒時に太りやすくなる理由とは?
飲酒時に太りやすくなる原因としては、お酒を飲むことによって脂肪の代謝が抑えられてしまい、その影響でお酒と一緒に食べる余分なおつまみのカロリーが体に残ってしまうため。その上、上記でも紹介したように酔いが回ると食欲が高まってついつい食べすぎてしまう恐れがあります。このような理由から、飲酒時に太りやすくなってしまうのです。太りにくいつまみってどんなもの?
前述したようにつまみによって太りやすくなってしまう恐れがありますが、人によってはどうしてもつまみが欲しい方もいるかと思います。もしそうであれば、タンパク質が豊富なつまみを選びましょう。具体的には、野菜や大豆製品など。それらを食べることでアルコールの分解が進みやすくなります。また、チーズやナッツ類などもおすすめのつまみです。なぜなら、それらは量が少なくても満腹感があるため。一方でカロリーが高いという欠点もあるため、ついつい食べすぎないようにしましょう。
NGなものとしては、糖質や脂質の多いものが挙げられます。具体的にはフライドポテトやコロッケなどであり、居酒屋で飲む際は注意しましょう。ちなみに、唐揚げに関しては肉をそのまま揚げているのであればOKとされています。
とはいっても、ついつい食べすぎてしまう夜もあるでしょう。もしそうであれば、翌日の食事を控えることをおすすめします。なぜなら、すぐ脂肪になるわけではないため、脂質や糖質を少なくしたり、運動をしたりするなど、次の日に調整できればOKです。
まとめ
今回は、ウイスキーのカロリーや太らない飲み方などについて紹介しました。ウイスキーのカロリーはそこまで高くないものとは無いといえ、何も考えずに飲めば太る原因につながるかもしれません。だからこそ、飲み方やつまみに気をつけて、太らないようにしてみましょう。そうすれば、理想の体型を目指しつつお酒を飲めるはずです。