1,400万円の落札！？海外コレクターも欲しがる高級ウイスキー「軽井沢」

2015年8月、香港で開かれたオークションで1,400万以上で落札された商品。何だかわかりますか？実は…日本のウイスキーなんです！

NHKの連続テレビ小説「マッサン」の影響で日本国内にウイスキーブームが再燃している昨今、特に5大ウイスキーの一つ「ジャパニーズウイスキー」は日本だけでなく海外でも高い評価を受けています。

水や恵まれた環境を生かし、独自に研究を重ねてその繊細な味わいをつくりだしている日本のウイスキーは、海外からの評価も高く、2015年には「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」がイギリスの著名なガイド本「ワールド・ウイスキー・バイブル」でウイスキーの本場スコットランドを抑え、世界一に選ばれました！

その影響もあり世界のコレクターたちが現在、日本のウイスキーに注目しているんです！！
その中でも特に注目され、高額で取引されているのが「軽井沢」というウイスキー。
今は閉鎖されている軽井沢蒸留所のお酒です。

施設内の設備、貯蔵庫のストックなどは現在すべて売り払われており、そのために「軽井沢」の価値が高まっています。
今回はそんな高価買取必須の「軽井沢」についてご紹介します！




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世界から注目される「軽井沢」の歴史

「軽井沢」は長野県にある軽井沢蒸留所で生産されていたウイスキーの銘柄です。
1955年に浅間山の麓に設立され、2000年まで蒸留を行っていました。

2012年に完全に閉鎖されたこの蒸留所は、世界的にも珍しい蔦(つた)に覆われている蒸留所です。この蔦が蒸留所の貯蔵庫の中の温度と湿度を一定に保つ手助けをしていると言われ、軽井沢の冷涼な気候と合わさり、ウイスキーにとって理想的な環境を生み出しています。

創業当初は大黒葡萄酒によって所有されていましたが、1962年にオーシャン（旧・大黒葡萄酒）が買収されたためメルシャンによって所有されました。

ゴールデンプロミスという種類の麦芽とシェリー樽熟成にこだわり、浅間山の伏流水を使用し、４基の比較的小さいポットスチル(蒸留器)で丁寧に蒸溜されています。

そうして造られた軽井沢シリーズは、2001年にインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで金賞を受賞するなどの評価を得ていました。

2012年に閉鎖されて以来は、ポットスチルなどの設備は全て取り払われ、貯蔵庫に眠るストックも全て売却されました。
蒸留所が生産・瓶詰めを行うオフィシャルボトルの発売はなくなり、現在はいくつかの樽から限定生産という形で流通しています。

2013年には、イギリスのナンバーワン・ドリンクス・カンパニーが蒸留所に残っていた樽を買取ります。その最も古い樽からできた『軽井沢1960年』はなんと52年熟成のシングルカスクで、今まで発売された最も熟成が長いジャパニーズウイスキーとなっています。

シェリー樽に詰められていたそのものを瓶詰めし、総瓶詰め数は世界でたったの41本のみ。
さらに販売価格は、なんと200万円（税別）もしました。

しかし、コレクターたちは、その価格でも日本のヴィンテージウイスキーは値段が下がることなく、上がると予想していたため、人気に火がつき、香港で開かれたオークションで、日本のウイスキーとしては競売史上最高額（2015年11月現在）となる91万8750香港ドル（日本円：約1,436万円）で落札されました。

主な商品を紹介

「軽井沢」には数多くの商品が存在しますが、今回は特に高価買取が期待できるヴィンテージものを紹介します！


【軽井沢 21年 1991年 シェリーバット】
63.7度のアルコールでオイリーなナッツ、レーズン、バニラを思わせるような甘い香りで、味はアーモンドオイルやミルクチョコレート、胡桃などの艶やかな味わいです。
加水によってシトラス、りんごなどの爽やかなフルーツの香るシングルモルトです。




【軽井沢1979年 33年 シェリーバット シングルカスク】
33年とは思えないほど生き生きとしたドライフルーツやプルーン、シェリーを思わせる芳醇な香りとキャラメルのような甘さでカカオやオレンジピールの味わいが全体をまとめます。
二度と造られることのない幻のシングルモルトです。




【軽井沢1960年 52年】
世界で41本しかない52年熟成のシングルカスクです。
パッケージやラベルには日本とイギリスの文化を取り入れ、金属のつがいを使用しない木製の箱は熟成樽をイメージし、蓋は実際の樽材を使い、ラベルには和紙やレタープレスを採用するこだわりようです。
販売価格200万円、オークション価格1,460万円の幻のお酒です。一度はお目にかかりたい！

まとめ

ジャパニーズウイスキーはその繊細な味わいから世界敵な人気で、高級品質のウイスキーや生産が止まっている商品はコレクターにとっては目が離せないモノとなっています。

特に「軽井沢」はその希少性もあって、なかなかお目にかかることができません。

今回の「軽井沢1960年」は極端な例ですが、他のヴィンテージウイスキーに比べて買取価格が高額なのは紛れもない事実です！

この記事をご覧になった方はぜひご自宅にあるお酒を探してみて下さい。「軽井沢」と書いていれば買取査定をオススメします。
もしかすると非常に高額な商品かも知れません。