山崎12年ウイスキーは定価で買えない?その理由や定価で購入する方法を解説
山崎12年は、日本を代表する蒸溜所の一つ、サントリー山崎蒸溜所が製造・販売する高品質な国産ウイスキーです。山崎ブランドには、年数表記のない「山崎」をはじめ、12年、18年、そして25年という熟成期間の異なる様々なラインナップが存在します。
今回はこの山崎12年について、定価で買えなくなっているという現在の状況やその背景、そして、定価で買う方法があるのかということについて詳しくご紹介します。
山崎12年ウイスキーが定価で買えない理由
まず、山崎12年という国産ウイスキーが定価で買えなくなってしまった理由について見ていきましょう。一つは、企業努力によって世界が認める最高級ウイスキーを生み出したこと、もう一つは、人気と低迷を繰り返してきた日本のウイスキー市場の変遷にあります。これらが複雑に絡み合い、山崎12年の希少性と価値を高め、定価で買えない現在の状況に繋がっているのです。
世界的なジャパニーズウイスキーブーム
山崎12年が定価で買えなくなってしまった理由の一つは、国内外でのジャパニーズウイスキーブームにあります。山崎12年が発売された1984年当初はそこまでの知名度はなく、一部の愛好家を除いて、人気が高い商品とは言えない状況でした。
しかし、2003年にイギリスで開催された、世界的に有名な酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ」で金賞を受賞し、国内だけでなく海外からも注目を集めた結果、山崎12年の需要が供給を大幅に上回り、市場価格が急騰しました。
こうして、定価を大きく上回るプレミアム価格が形成されるようになったのです。
原酒不足
山崎12年が定価で買えなくなってしまったもう一つの重要な理由は、原酒不足です。日本のウイスキー人気は、高度経済成長と共に高まっていきましたが、その後、消費量が低迷する不遇の時代が訪れ、メーカーは生産量の削減を余儀なくされました。
このような経緯から、熟成に必要な原酒の在庫が減少し、ハイボール人気の再燃と共にウイスキー需要が高まった現在も生産が追い付いていない状況です。
特に熟成期間が必要な山崎12年は時間と原酒の両方が足りておらず、市場に出回る数が減少し、プレミアム価格がつけられるようになりました。
山崎12年ウイスキーを定価で買う方法とは?
山崎12年の価格が高騰している理由をご紹介しましたが、山崎12年はこのプレミアム価格でしか購入できないのでしょうか。
実は、限定的ではありますが、山崎12年を定価で購入する方法がいくつかあります。
ショッピングモールで買う
イトーヨーカドーやイオンなどの一部の大規模小売店では、希少価値の高い国産ウイスキーの購入機会を提供するため、不定期に抽選販売を実施しています。こういった販売方式は、特に人気の高い高級ウイスキーブランドを対象に行われることが多く、ウイスキー好きの間で注目を集めています。
当選者の喜びの声がソーシャルメディアで共有されることもしばしばあります。
興味のある方は、お気に入りのショッピングモールの公式ウェブサイトやSNSアカウントを定期的にチェックするといいでしょう。
これらの特別な販売イベントは突如として告知されることが多いため、情報収集を怠らないことが重要です。
デパートで買う
高級酒を多く扱うデパートでも、山崎12年の入手は難しい状況にあります。しかし、一部の顧客向けに特別な販売ルートを設けている場合があります。
例えば、店舗カード会員やアプリ会員限定で、山崎12年をはじめとする希少なウイスキーの抽選販売を実施しているデパートもあります。
こうした特別販売の情報は、必ずしも一般公開されるとは限りません。また期間設定も短く、販売本数も少ないことが一般的です。
このため、百貨店のアプリや会員制度に登録し、会員限定の案内を受け取れるようにしておくことが、貴重な購入機会を逃さないコツとなります。
家電量販店で買う
大手家電量販店でも、山崎12年のような、希少な国産ウイスキーを取り扱っている店舗があります。ただ、通常は市場価格に準じた高額で販売されています。
しかし、これらの店舗でも特別なキャンペーンとして、定価での抽選販売を実施することがあります。
こうした販売においては、店舗での購買履歴などの条件付きで行われることが多く、また情報公開も限定的で、店舗のアプリ会員限定で告知されることもあります。
これらの特別販売は不定期に開催されるため、常に最新情報をチェックすることが重要です。
お店に立ち寄った時に、スタッフに直接問い合わせてみるのも良いでしょう。
地元の酒屋で買う
地元の小さな酒屋さん、お気に入りの酒屋さんとの良好な関係構築も、山崎12年のような希少なウイスキーを手に入れやすくするために有効な方法でしょう。これらの店舗は、独自の仕入れルートを持っていることが多く、品薄商品の在庫を確保できることもあります。酒屋の常連客となることで、限定品が入荷した際に優先的に案内を受けられる可能性があります。
また、必ずしも定価での提供とはならないかもしれませんが、長年構築してきた信頼関係によって、比較的リーズナブルな価格での購入も期待できます。
地域密着型の小型店舗の店主は、商品の在庫状況や市場動向に精通している傾向にあるので、高額での購入を検討する前に、こうした店舗に訪れて情報収集することをお勧めします。
ふるさと納税の返礼品として買う
山崎12年の購入ルートには、意外にも「ふるさと納税」という選択肢もあります。例えば大阪府の島本町では、町内にある山崎蒸留所で製造される山崎12年をはじめとする入手困難なウイスキーを返礼品として提供しています。
この制度を利用すれば、寄付者の年収や家族構成に応じた限度額内で、実質的に少額の負担で高価なウイスキーを入手できる可能性があります。
ただし、このような人気の返礼品は非常に競争率が高く、申し込み開始から数分で品切れになることも珍しくありません。
在庫は定期的に補充されますが、希望の商品を獲得するには、根気強く挑戦し続ける必要があるでしょう。
入荷通知が来るように設定できることもあるので、急がない場合は気長に入荷の連絡を待ちましょう。
他の商品とのセット販売
山崎12年のような人気の高級ウイスキーを定価で入手するのは極めて難しい状況ですが、時折、特殊な販売形態で購入できるチャンスもあります。その中で比較的成功率が高いとされるのが、他の商品とのセット販売です。メーカーや販売店の戦略により、希少品を他の商品と抱き合わせで提供することがあります。
この方法では、自分が欲しくない商品も含まれている可能性があり、一見割高に感じるかもしれません。
ですが、目当ての商品に関しては、ほぼ定価に近い価格で入手できる可能性があります。
さらに、セット全体の価格が、単品で転売されている価格よりも安いケースもあるので、値段をチェックして価値ありと判断した場合は、このようなセット販売を狙うのも良いでしょう。
ウイスキー福袋を買う
ウイスキー愛好家にとって、人気銘柄を含む福袋は魅力的な選択肢となっています。特に、希少な高級ウイスキーが含まれる可能性がある福袋は、定価以下で入手できるチャンスとして注目されています。
ただし、福袋の内容は事前に公開されないため、目当ての山崎12年が必ず含まれるという保証はありません。
福袋の販売情報をこまめにチェックし、タイミングよく購入することが重要です。
しかし、福袋の真の魅力は、予想外の出会いにあるといってもいいので、様々な銘柄が含まれることで、新たなお気に入りを発見する機会にもなるかもしれないですね。
山崎12年の受賞歴
受賞年 | コンペティション名 | ランキング |
2003 | ISC | 金賞 |
2009 | SWSC | 最優秀金賞 |
2010 | ISC | 金賞 |
SWSC | 金賞 | |
2013 | SWSC | 最優秀金賞 |
2015 | ISC | 金賞 |
2018 | ISC | 金賞 |
2021 | ISC | 金賞 |
2022 | ISC | 金賞 |
2023 | ISC | 金賞 |
ISC:インターナショナル スピリッツ チャレンジ
1969年にイギリス・ロンドンで創設された、世界で最も権威のある酒類コンペティションの1つです。
SWSC:サンフランシスコ ワールド スピリッツ コンペティション
アメリカ最大の世界的な酒類コンペティションです。
山崎12年ウイスキーがドン・キホーテで定価で買える?
ドン・キホーテでは、幅広い種類の酒類を取り扱っており、山崎12年を始めとする希少な国産高級ウイスキーも時々店頭に並びます。ドン・キホーテは、品揃えの豊富さと長時間営業で知られており、急にウイスキーが飲みたくなった時にも安心です。
しかし、人気銘柄の在庫確保は、ドン・キホーテにおいても簡単ではありません。
そのため、希少なウイスキーは通常、定価の2〜3倍程度の価格で販売されていることが多いです。
この価格設定は決して安いとは言えませんが、すぐに入手したい場合や他の選択肢がない場合には、検討の余地があるかもしれません。
山崎12年ウイスキーを飲める場所3選
ここまで、山崎12年を定価で購入する方法についてご紹介しました。
定価での購入については、情報収集能力と抽選に当たる運が必要で、決して低いとは言えないハードルがあると言えます。
それでも、どうしても山崎12年を飲みたいという時にはどうすればいいでしょうか。
ボトルを買わずに飲む方法をご紹介します。
山崎蒸溜所で試飲する
山崎12年を買わずに楽しむには、その製造元である山崎蒸溜所を訪れるという方法があります。蒸溜所見学ツアーに参加すると、通常は入手困難な長期熟成版を含む様々な銘柄を、専用のテイスティング施設で味わうチャンスがあります。
またこの体験は、単にウイスキーを飲むだけでなく、その製造過程や歴史を学ぶことができる貴重な機会でもあります。
ただ、蒸留所見学ツアーの人気も非常に高いため、予約が必要なだけでなく、抽選制となっている場合もあります。
参加を希望する場合は、早めの計画と柔軟なスケジュール調整が必要となるでしょう。
バー・ホテル・レストランで注文する
山崎12年を楽しむ方法として、専門バーや高級ホテル、一流レストランなどを訪れるという方法もあります。これらのような場所は、入手困難なブランドを提供していることがあります。
グラス単位で注文できるため、比較的手頃な価格で味わえる可能性があり、ボトル全体を購入するよりも経済的で、様々な銘柄を試すチャンスにもなります。
また、専門知識を持つバーテンダーから、ウイスキーに関する情報や楽しみ方のアドバイスを得られることもバーやホテル、レストランでウイスキーを飲む魅力の一つです。
山崎12年を楽しむことが目的であれば、ボトルの入手にこだわらず、お店で注文するのも良い方法でしょう。
新幹線の車内販売(グリーン車のみ)
高級国産ウイスキーの入手が困難になる中、意外にも新幹線の車内で比較的手頃な価格で楽しむことができます。新幹線のグリーン車内では、市場価格よりも安価な金額で、このウイスキーのミニチュアボトルを提供しています。
通常、同サイズのボトルが市場で3500円程度で取引されているのに対し、車内では2300円(税込)で購入可能です。
ただ、注文するためにはグリーン車の座席に設置されたQRコードを読む必要があるので、まずはグリーン車に乗ることと、QRコードを読み込むことができるスマホなどのデバイスの準備が必要です。
旅行中に貴重な山崎12年も味わえる特別な機会を、見逃さないことをおすすめします。
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まとめ
今回は、山崎12年のプレミアム価格がついた経緯を、日本のウイスキーの歴史と共にご紹介し、定価で買うための様々な情報についても調べてみました。定価で買うには少々ハードルが高いですが、ウイスキー好きならば、手に入る可能性があるならチャレンジしたいところではありますね。
また、ボトルを買うことにこだわらなければ、山崎12年を楽しむことができる場所はいくつかありますので、まずはそういった場所で味わってみてはいかがでしょうか。
そして、本当に手に入れたいと思った時に、ぜひ購入にチャレンジしてみてくださいね。