ハイボールにおすすめのウイスキー10選! おいしい作り方も紹介
世界5大ウイスキーってなに?
ウイスキーについて調べていくと、一度は「世界5大ウイスキー」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
世界5大ウイスキーとは、品質・技術・生産量などの点から世界的に高い評価を受けているウイスキーのことです。以下のような種類があります。
・スコッチウイスキー(スコットランド)
・アイリッシュウイスキー(アイルランド )
・アメリカンウイスキー(アメリカ)
・カナディアンウイスキー(カナダ)
・ジャパニーズウイスキー(日本)
それぞれに原料や製造方法が異なり、味や香りに違いがあります。また、日本でもよく聞く「バーボン」はアメリカンウイスキーの一種です。
アメリカではバーボンにおける定義があり「原料で使用する穀物にトウモロコシを51%以上含むこと。さらに、蒸溜する際には80度以下の温度設定で、内面を焦がしたホワイトオークの新樽を使用すること。また、アルコール度数62.5度以下で熟成したものとする」と決められています。
これらをすべてクリアしたものだけが、アメリカンウイスキーの中でもバーボンと名乗って良いのです。
ほかの世界5大ウイスキーも、それぞれの国において明確な基準があり厳しい審査を受けて名乗っています。ウイスキー好きの人は、これら世界5大ウイスキーを飲み比べてみてくださいね。
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ウイスキーをハイボールにして飲む2つのメリット
次に、ウイスキーをハイボールにして飲む2つのメリットを紹介します。
カロリーを抑えられるため太りにくい
1つ目のメリットは、ハイボールにするとカロリーを抑えられるため太りにくいことが挙げられます。 ウイスキーのカロリーは、100mlあたりで「約237kcal」です。ほかのお酒のカロリーとも比較してみましょう。(※以下すべて100mlあたりのカロリーです)・ビール:約40kcal
・発泡酒:約45kcal
・ワイン:約73kcal
・日本酒:約100kcal
(参考:日本食品標準成分表https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=16_16016_6)
上記のように、よく飲むお酒と比較してもウイスキーは非常に高いカロリーだといえます。そこで、ハイボールとして飲めばウイスキーの摂取量を抑えられるため、カロリーをあまり摂らずに済むというわけです。
ただし、ウイスキーを割る炭酸水は”無糖”を選んでください。砂糖が入っている炭酸水を使うと、いくら少量のウイスキーでカロリーを抑えても炭酸水で糖分を摂取してしまうため太りやすくなります。
またカロリーを気にしている人は、お酒よりもおつまみに注意してください。太りにくいおつまみを選んで食べれば、楽しいお酒ライフを過ごせるでしょう。
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アルコール度数を下げられるため酔いにくい
ハイボールにすることでアルコール度数が下がり、酔いにくくなることもメリットといえるでしょう。ウイスキーのアルコール度数は、40〜43度が一般的です。これもまた、ほかのお酒と比較してみましょう。
・ビール:5〜7度
・発泡酒:3〜8度
・ワイン:11〜14度
・日本酒:14〜18度
上記のお酒と比較しても、ウイスキーはずば抜けてアルコール度数が高いです。そのため、ストレートで楽しむ場合には少量ずつ飲まなければすぐに酔ってしまうでしょう。そこで、より長い時間ウイスキーを楽しむためには、炭酸水で割ってハイボールにするのがおすすめです。
ハイボールは一般的に「ウイスキー:炭酸水=1:4」程度の割合で作ります。つまり、ウイスキーが40度のアルコール度数だとすれば、10度程度まで下がるのです。これくらいに下がれば、ワインや日本酒程度のアルコール度数と同じになり、長い時間ウイスキーを楽しんでいられるでしょう。
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ハイボールに合うウイスキーを選ぶ3つのコツ
ウイスキーの種類は多岐に渡ります。ストレートで飲んだほうがウイスキー本来の味を楽しめるものもあれば、ハイボールにしたほうが楽しめるものもあるのです。 ここでは、ハイボールによく合うウイスキーを選ぶ3つのコツを紹介します。ハイボールを作りたい人は、以下3つのポイントを意識して選んでみてください。
若い熟成年数のウイスキー
ハイボールには、若い熟成年数のウイスキーがおすすめです。 ウイスキーは熟成年数を重ねれば重ねるほど、まろやかな味わいに変化します。一方、若い熟成年数のウイスキーは、荒々しく飲んだときに鼻がツンっとするような刺激が特徴です。 熟成年数を重ねたまろやかなウイスキーをハイボールにすると、炭酸水によりさらに刺激が緩和されてしまい、印象の薄いハイボールとなってしまいます。 そこで、若いウイスキーの荒々しさを利用して炭酸水で割れば、程よい刺激となりハイボールを楽しめるというわけです。味や香りが濃いウイスキー
ハイボールには、味や香りが濃いウイスキーをチョイスしましょう。これは、炭酸水で割ったときに、ウイスキーとしての味や香りを楽しむためです。 ウイスキーの味や香りが薄いものは、ストレートで楽しむ分には飲みやすいかもしれません。しかしハイボールとして飲むならば、もともと味や香りが薄い種類だとさらに薄まってしまい、ウイスキーらしさを感じられなくなってしまいます。 このことから、ハイボールにはストレートではガツンとしすぎて飲みにくいくらいのウイスキーがおすすめです。価格の安いウイスキーから試す
価格の安いウイスキーから試していきましょう。 ウイスキーだけではなく、すべてのお酒に共通していえることですが、おいしく感じる基準は人それぞれです。高級品だからといって、すべての人がおいしく感じるわけではありません。そのため、ハイボールに合うウイスキーを探すときは、価格の安いウイスキーから試すのがおすすめです。 また、1つ目のコツでも紹介した「若い熟成年数のウイスキー」は、比較的価格の安いものが多い傾向にあります。つまり、若い熟成年数のウイスキーを選べば、安い価格のウイスキーに出会える可能性が高いのです。 これらのコツをしっかりと理解して、ハイボールに合うウイスキーを探していきましょう。ハイボールにおすすめなウイスキー10選
前述のとおり、ウイスキーにはたくさんの種類があり、どの種類を選ぶのかによって口当たりや香りがまったく異なるのです。 初心者なら、下記で紹介する種類の中からお気に入りの一本を見つけてみてくださいね。
ザ マッカラン ダブルカスク 12年
スモーキーな香りが特徴的で、スコットランドを代表する老舗ブランドとして広く知られています。ウイスキーとしての独特な香りや深い味わいをしっかりと感じられるでしょう。 その反面、飲んでみると意外にもマイルドな口当たりで、バニラやドライフルーツのような甘い香りが楽しめます。 一般的なお店で飲むハイボールには飽きてきた人には、ぜひ一度試していただきたい一品です。・種類:スコッチ
・原料:シングルモルト
・アルコール度数:40度
タリスカー 10年
スモーキーな柑橘系の香りが特徴です。甘い香りや味はなく、ガツンと目の覚めるようなスパイシーさを魅力的だと感じる人も多いでしょう。この辛口感が、炭酸水で割ったあとにも残っていて、ハイボールらしい爽やかな飲み口となります。スパイシーさを感じながらすっきりと飲みたい人におすすめです。
また、ほかの飲み方も楽しめるため人気があります。ストレートや水割り、ロックなど、さまざまな飲み方で楽しんでみてください。
・種類:スコッチ
・原料:シングルモルト
・アルコール度数:43度
知多
「知多」は、テレビCMでも宣伝されていて、非常に知名度の高いウイスキーといえるでしょう。クセがなくすっきりと爽やかに飲めるのも人気の理由です。初心者はもちろんのこと、上級者も「今日は軽く飲みたいな」というときに「知多」を選ぶこともあります。
また、すっきりと飲めることから食中酒としても人気です。
・種類:ジャパニーズ
・原料:グレーン
・アルコール度数:45.8度
ジャックダニエル ブラック
こちらは、アメリカンウイスキーの中でも”テネシーウイスキー”に分類されます。世界中のウイスキー愛好家からも定評があり、その知名度の高さから、お酒を普段飲まない人でも耳にしたことがあるかもしれません。比較的安価のため、自分の好みを探る際に試しやすい点も嬉しいポイントです。味や風味にクセも少なく、バニラやメープルのような甘い香りや柔らかい飲み心地が特徴といえます。
・種類:アメリカン
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:40度
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サントリー 角瓶
こちらは豊潤な香りとコク、ドライな後味、まろやかな口当たりなどの観点からバランスが取れていて人気があります。テレビCMが放送されていて、CM内でもハイボールをおすすめしていますね。スーパーやコンビニなどで気軽に購入できる価格帯なのも魅力的です。また、揚げ物などの油っこいおつまみに合わせると、ウイスキーらしいキレの良さが際立ちます。
・種類:ジャパニーズ
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:40度
ジムビーム
こちらは1940年にアメリカで誕生しました。キャラメルやバニラのような甘い豊潤な香りを楽しめるバーボンで、世界中の人から長い間愛され続けています。数あるバーボンの中で、売上NO.1を誇っている有名なブランドです。こちらも生産量が多く、比較的どこでも購入できます。安価ですが、バーボンらしいスモーキーさを手軽に楽しめるのが特徴です。
・種類:アメリカン
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:40度
バランタイン ファイネスト
スモーキーな風味をとことん味わえる「バランタイン ファイネスト」は、味や香りに深みを加えるために40種類以上の原酒を合わせています。また軽くもなく重くもなく、心地よい飲み口を体感できる点も魅力でしょう。バニラや蜂蜜を思わせるような甘い香りが特徴です。
・種類:スコッチ
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:40度
ブラックニッカ クリア
立派なお髭が生えている男性のマークを目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?こちらは、独特でスモーキーな香りが少ないブランドです。ウイスキーが苦手な人にも挑戦して欲しいと考え、スモーキーな香りを焚きつけない”ノンピート”を採用しています。そのため、ウイスキーやお酒が苦手な人でもチャレンジしやすい種類だといえるでしょう。
また、一瓶で1,000円以下という非常に安価です。名前のとおり、クリアな味わいで「今日はたくさん飲みたいな」というときにおすすめします。
・種類:ジャパニーズ
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:37度
竹鶴ピュアモルト
複雑で個性的な味が特徴的な日本のウイスキーです。国際コンテストでも数多くの賞を受賞しており定評があります。透明度の高い琥珀色のウイスキーで、りんごや杏のような香りが特徴です。また、フルーティーな香りだけではなく、バニラのような甘い樽香(たるこう)も楽しめます。
極限までまろやかさを追求してブレンドされていて、ハイボールにすればその香りとキレのある味が引き立つでしょう。
・種類:ジャパニーズ
・原料:ブレンデッド
・アルコール度数:43度
山崎12年
フルーティーな香りが特徴です。ハイボールにしても味や香りが消えてしまうことがなく、居酒屋などでよく採用されています。桃やバニラの甘い香り、後味は爽やかですっきりしており、その中には上品さを感じられるため人気が高いです。一緒に食べる料理を選ばないことから、どんなおつまみでもおいしく飲めるでしょう。
・種類:ジャパニーズ
・原料:シングルモルト
・アルコール度数:43度
おいしいハイボールの作り方を紹介
次に、おいしいハイボールの作り方を紹介します。 まず、グラスを冷やすために大量の氷をグラスに入れてください。マドラーで数回かき混ぜて、グラスの中で氷が溶け出したら一度氷を捨てます。こうしてグラスを冷やすことが、おいしいハイボールを作るコツです。この工程を必ず行いましょう。
そして、再びグラスいっぱいに氷を入れます。次にウイスキー を注いでください。ウイスキーの分量は「ウイスキー:炭酸水=1:3〜4」を目安にしましょう。注いだウイスキーをマドラーで軽く混ぜたら、炭酸水を注ぎます。
最後に炭酸水とウイスキーをマドラーで縦に1回だけ混ぜましょう。このとき、マドラーでグルグルと混ぜすぎてしまうと炭酸が抜けてしまうため注意してください。
この手順を守るだけで、お店にも負けないおいしいハイボールが完成しますので、ぜひチャレンジしてみてください。
炭酸水以外のおすすめな飲み物
ここで、ウイスキーを楽しむためのおすすめな飲み物を炭酸水以外で紹介します。 よく居酒屋などで提供されている「コークハイ」は、ウイスキーをコーラで割ったお酒です。同じように、ジンジャエールで割ってもおいしく飲めます。 また、ただのハイボールに蜂蜜と生姜を加えれば「ハニージンジャー」が楽しめますよ。お気に入りの1杯を見つけるために、さまざまなアレンジを試してくださいね。悪酔いしないための「チェイサー」とは?
お酒が好きでたくさん飲みすぎてしまう人は「チェイサー」を活用しましょう。 チェイサーとは、日本語で「和らぎ水」とも呼ばれ、お酒と一緒に飲む水のことです。 チェイサーを飲むことで、口の中がリフレッシュされ、お酒の飲み過ぎも防止できます。ウイスキーをストレートで楽しむときは特におすすめですが、アルコールに強くない人の場合にはハイボールでもチェイサーを挟むと良いでしょう。
まとめ
ウイスキーの種類は多岐に渡り、それぞれで味や香りが異なり、1つとして同じものは存在しません。そして、ハイボールに向いているウイスキーも多いですが、ハイボールにするとウイスキー本来の深い味わいや香りが消えてしまうものもあります。 この記事を参考に、ご自身で「おいしい」と感じるウイスキーを探してみてくださいね。