「響ブレンダーズチョイス」の定価はいくら?価格推移や買取相場を解説
サントリーが世界に誇るブレンデッドウイスキーの最高峰「響」シリーズ。 今回はそのシリーズの中から、希少価値の高い「響ブレンダーズチョイス」についてご紹介していきます。
「響」シリーズの中でも一味違った魅力を持つ「響ブレンダーズチョイス」。その特徴や味わいなどについて深堀りしていきながら、市場価格や購入方法などを解説します。さらには、まことしやかに囁かれる終売の噂の真相にも迫っていきたいと思います。
「響ブレンダーズチョイス」とは?
国内最高峰「響」シリーズの一つ
「響ブレンダーズチョイス」は、サントリーから販売されている、日本が世界に誇る「響」シリーズのうちの一つです。ジャパニーズウイスキーに分類される「響」ですが、「山崎」や「白洲」などのシングルモルトウイスキーではなく、ブレンデッドウイスキーであるということは特筆すべき特徴です。
国内3カ所の蒸留所(山崎、白洲、知多)で造られる原酒を、一流ブレンダーの匠技のもと掛け合わせて造る「響」の味わいは、世界中から評価されるほど。
ブレンダーズチョイスは、そんな最高峰シリーズの中でも、一般向けではなくBARなどの飲食店で楽しむことを想定して造られました。
匠のブレンド技術
前述の通り、「響ブレンダーズチョイス」はブレンデッドウイスキーに該当します。山崎蒸留所と白洲蒸留所の異なる特色をもつモルト原酒を組み合わせ、知多蒸留所のクレーン原酒で調和しまとめ上げて造られています。
複雑かつ繊細でバランスの取れた味わいが魅力です。
この3つの蒸留所にある多種多様な樽の中から、熟成期間や熟成樽の特徴が異なるものを厳選し、幅広い酒齢の原酒を匠の技でブレンドしたウイスキーが「響ブレンダーズチョイス」です。
ひと樽ごとに異なる個性や熟成のピークを見極めたブレンダーが、“これぞ”という最適なタイミングの原酒を選び、繊細なブレンドを重ねています。
さらにそこへワイン樽熟成後原酒を加え、他の「響」シリーズとは一線を画す見事なハーモニーを生みだしました。
響17年の後継品
「響ブレンダーズチョイス」は、「17年(休売中)」「21年」「30年」「ジャパニーズハーモニー」に続く新商品として2018年に発売された、「響」シリーズの中でも比較的新しい銘柄です。現在のマスターブレンダーである鳥井信吾氏と、四代目チーフブレンダーである福與伸二氏により開発されました。
これまで脈々と受け継がれてきた伝統的なブレンド技術と、異なる樽原酒を使うという新たな挑戦とを盛り込んだ、進歩的なブレンデッドウイスキーとなっています。
発売と同タイミングで「17年」の休売が発表されたことや、「17年」と同価格帯であったこともあり、「響17年の後継ウイスキー」とも呼ばれています。
「響ブレンダーズチョイス」の味わいや魅力
ノンエイジウイスキー
「響17年」が原酒不足で終売となった背景から、ブレンダーズチョイスはヴィンテージにこだわらず、様々な年代の原酒を組み合わせて誕生しました。そのため、年代表記のない「ノンエイジ」ウイスキーとなっています。
公表されている平均熟成年数は約15年。
最低でも酒齢12年を超える原酒から、一部30年を超える高酒齢原酒を使用しており、原酒構成にもサントリーならではのこだわりが感じられます。
複数原酒のブレンドからくる複雑なハーモニーとフレッシュさが、シングルモルトや長熟ウイスキーとは違った魅力といえます。
重厚感を味わいたい時には年代物を、自由な味わいを楽しみたい時にはブレンダーズチョイスをと、気分によって飲み分けるのも楽しみ方の一つではないでしょうか。
ワイン樽熟成原酒による新しい味わい
ブレンダーズチョイスの最大の特徴は、ワイン樽熟成原酒が加えられているという点です。ワインの色味や酸味が加わるのはもちろん、他原酒とブレンドすることでこれまでにない新たな味わいを生み出します。
この新しい味わいが、従来の「響」にまろやかな甘さと華やかさをもたらし、「響」シリーズの新境地を開くことになったのです。
こうして誕生したブレンダーズチョイスは、口に含むと、野いちごや白桃を想わせるフルーティーな香りの中に、クレームブリュレの様な甘く香ばしい香りが広がります。
さらには、ワイン樽由来の上品な甘みと心地よい酸味も感じられ、奥行きのあるコクが楽しめます。アルコール度数は43%と高めですが、香り豊かでアルコールのキツさを感じにくく、ウイスキー初心者や女性にも飲みやすいボトルです。
多様な楽しみ方
「響ブレンダーズチョイス」は、その奥深さからストレートやロック、ハイボールなど様々な味わい方を楽しめるのも特徴的です。ブレンダーズチョイスの味わいをそのまましっかり味わいたい方には、ストレートがオススメ。
特徴であるフルーティーな味わいとクリームブリュレの香ばしさを堪能できます。
また、味わいの変化を楽しめる飲み方がロックです。
ゆったりと飲みながら、氷が溶けていくのとともに、甘くまろやかに味わいが変化していくのを楽しめます。
ハイボールでは、フルーティーな飲み口が特徴です。
ブレンダーズチョイスの魅力はそのままに、スッキリ感がプラスされてフルーツ炭酸飲料のような飲み口を楽しむことができます。
「響ブレンダーズチョイス」と「 響ジャパニーズハーモニー」の違い
響シリーズの定番ボトルには、「響ブレンダーズチョイス」のほかに「響ジャパニーズハーモニー」があります。
2つともノンエイジであるという点では同じですが、飲食店向けで高価格のブレンダーズチョイスに対して、ジャパニーズハーモニーは一般向けで価格も手頃となっています。
また、ジャパニーズハーモニーがスタンダードなブレンデッドウイスキーである一方、ブレンダーズチョイスには“ワイン樽熟成原酒”が加えられているという特徴があります。
それにより、響ベースの中にもワイン樽由来の奥深くまろやかな熟成香が感じられるのです。
香りや味わいも異なり、ジャパニーズハーモニーはフローラルな香りと蜂蜜のような甘さが印象的ですが、ブレンダーズチョイスはフルーティーな香りと酸味を含む優しい甘さが際立ちます。
「響ブレンダーズチョイス」の定価と価格推移
「響ブレンダーズチョイス」の現時点での定価は、700mlあたり12,000円(税抜き)となっています。2022年4月、サントリー社の国産ウイスキー商品一部値上げに伴い価格が改定されました。
それ以前までは2018年の販売開始より10,000円(税抜き)だったので、20%もの改定率です。
2024年4月にも国産ウイスキーの価格改定が発表されましたが、「響ブレンダーズチョイス」は含まれておらず、現状、据え置きとなっております。
また、2004年以来、響が世界的権威のある賞を毎年受賞していることや、NHKの朝ドラ「まっさん」によるジャパニーズ・ウイスキーブームの到来。
さらには、人気高騰による原酒不足もあいまって、年々市場価格は上昇しています。
インターネット通販における相場は、2024年6月現在で、約16,000円〜18,000円程まで達しています。
「響ブレンダーズチョイス」は定価で買えない?終売の噂も
「響ブレンダーズチョイス」は、主に飲食店向けの商品であり一般販売はされていないため、個人での入手は極めて難しいといえます。インターネット通販等で購入できることもありますが、定価に比べやや高い値段となっていることも多く、注意が必要です。
一般向けの商品でないためか、サントリー社のラインナップには記載されておらず、「終売するのでは?」という噂も広がっています。
ですが、実際には終売にはなっていないので安心してよいでしょう。
2024年6月現在、響シリーズの公式サイトにも、「響ブレンダーズチョイス」の情報が明記されているのが確認できます。
しかし、ジャパニーズウイスキーが続々と終売になっている昨今の状況を考えると、今後将来的に終売となる可能性もゼロとは言い切れません。
「響ブレンダーズチョイス」を定価で購入する方法
抽選販売
飲食店向けで一般市場にはなかなか出回らず、価格高騰や終売の噂も話題になっているブレンダーズチョイスですが、私たちでも定価で購入できるチャンスはあります。残念ながら特約店は存在せず、インターネット通販では高値になっていることが多いので、確実に定価で購入したい方は抽選販売に申し込んでみましょう。
高島屋や伊勢丹などの百貨店や酒屋などで、不定期に開催されています。
ただし、メルマガ登録やカード・アプリ会員、購入実績などの条件があることも多いので、注意が必要です。
しっかりリサーチをし、必要なものを事前に準備しておくようにしましょう。
店舗購入
一般流通は非常に少ないですが、まれに一部の酒屋や量販店などでも販売されていることがあり、タイミングが合えば購入することもできます。しかし、入荷しても数量がごく僅かであったり、そもそも入荷時期も未定であることが多いので、酒屋と懇意になっておくと良いでしょう。
店主と顔馴染みになり信頼関係を築ければ、入荷連絡や予約購入の依頼にも応じてもらえるかもしれません。
また、店舗に入荷があると、酒屋独自のオンラインショップでも販売されることもあるので、こまめにチェックしておくとタイミングを逃さず購入できる可能性が高まります。
「響ブレンダーズチョイス」の買取相場は定価超え?
前述の通り、「響ブレンダーズチョイス」は飲食店向けボトルで入手困難なため、買取市場でも人気の高い銘柄です。状態が良いもの、特に新品・未開封のものなどは査定額もアップし、定価以上の価格が期待できます。ファイブニーズでも、「響ブレンダーズチョイス」は複数の買取実績がございます。
商品の状態等によって差は生じますが、2022年から2024年現在において、12,000円〜15,000円で買取させていただいております。
「響ブレンダーズチョイス」は箱付きのため、付属品の有無は高価買取の重要なポイントとなります。紛失や汚れのないように、大切に保管しておくことをオススメします。
お酒の買取ならファイブニーズがおすすめ!
ファイブニーズは、お酒の買取に特化したお酒買取専門店です。独自の買取〜販売ルートを駆使して、高価な買取を提供しています。
当社にはお酒の有資格者が在籍しており、累計120万本以上を買取してきたプロスタッフの目で一点一点丁寧に査定いたしますので、安心してお任せいただけます。
さらに当社では、宅配・店頭・訪問の3パターンの買取方法をご用意。
「試しに査定だけ」でもご利用いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
まとめ
今回は、ブレンデッドウイスキーの新境地、「響ブレンダーズチョイス」についてご紹介いたしました。一流ブレンダーの匠技によって重ねられた繊細で上品なブレンド。
手に入れられるチャンスがあれば、是非逃さずゲットしていただきたい逸品です。その他の「響」シリーズとの飲み比べも楽しみたいですね。
高価買取も期待できる銘柄なので、もし、飲まずに保管している「響ブレンダーズチョイス」がお手元にある方は、査定だけでもしてみることをオススメします。