響17年とは?味わいや香りの違い、定価や買取価格についても解説!

日本ではさまざまなウイスキーが製造されています。日本のウイスキーは国内外での評価が高く、投資対象としても注目され始めています。
その中でも日本を代表するウイスキーの一つが、「響」シリーズです。
響17年は、酒類コンペティションでいくつかタイトルを受賞しており、実際に飲んだ方から香りや飲みやすさに満足した、という口コミが多いウイスキーです。本記事では響17年をピックアップして、定価や価格推移、味などを解説します。
響17年とは?

サントリーホールディングス株式会社は数多くのウイスキーを発表しています。その中でも、自社が保有する3つの蒸留所のウイスキーをブレンドしたシリーズが響です。
響17年は、17年もの長期に渡り熟成されたモルトとグレーンを原酒としています。非常に人気の高い銘柄ですが、十分な原酒を確保できていないため、2018年9月以降販売を休止しています。
響17年の原料
響17年は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドした、サントリーを代表する高級ブレンデッドウイスキーです。モルトウイスキーは大麦麦芽を原料、グレーンウイスキーは、とうもろこしやライ麦、小麦など多様な穀類を原料とします。この二つが絶妙に調和することで、響17年はまろやかで奥深い味わいを生み出しています。
また、響17年の製造には、サントリーが保有する約80万樽の中から厳選された、熟成17年以上の原酒30種が使用されます。さらに日本産のミズナラ樽で熟成を経ることで、ほのかに香木のような繊細な香りが漂い、他にはない独自の風味を楽しめます。
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響17年の味わいや香り
響17年の味わいや魅力・特徴は次のとおりです。色 | やや濃い琥珀色 |
香り | バラやジャスミン、桃、バター、バニラなどを思わせる |
味わい | カスタードクリームやミルクキャラメルのようなほのかな甘さと深いコク |
アルコール度数 | 43度 |
響17年の歴史
響17年の歴史は長きにわたります。響17年はサントリーホールディングス株式会社の創業90周年を記念して1989年に発売されました。創業の1899年から、サントリーホールディングス株式会社にはウイスキーの味を最終的に決めるマスターブレンダーが存在しています。
初代マスターブレンダーは創業者である鳥井信治郎。その後も代々技術が受け継がれてきました。
響17年の複雑かつ繊細な香りと味は、サントリーホールディングス株式会社で代々受け継がれるマスターブレンダーの技術の結晶でもあるのです。
響17年の定価はいくら?

響17年は世界的に高い評価を受けているため、高値で取引されています。響17年を味わってみたいと思っている場合は、事前に定価と価格の推移を把握しておきましょう。
ここでは響17年の定価と価格推移について紹介します。
響17年の定価は、700mlボトルで12,000円(税別)。この価格は2015年4月1日に改定された価格になります。2015年3月31日以前は10,000円(税別)で販売されていたため、20%も価格が改定されました。
響17年の2022年3月1日から2023年9月1日までの価格推移は次のとおりです。しかし、現在は販売休止になっています。販売休止になってからの取引価格を見ていきましょう。
年月 | 相場 |
2022年3月1日 | 約89,000円 |
2022年5月1日 | 約92,000円 |
2022年7月1日 | 約92,000円 |
2022年9月1日 | 約92,000円 |
2022年11月1日 | 約96,000円 |
2023年3月1日 | 約93,000円 |
2023年5月1日 | 約100,000円 |
2023年7月1日 | 約96,000円 |
2023年9月1日 | 約115,000円 |
定価が12,000円(税別)なのを踏まえると、約9倍の価格で取引されています。一時期は100,000円を超えることも。
※参考:価格.com.「- サントリー 響 17年 700ml 価格推移グラフ」
参考ではありますが、過去のネット販売の相場では下記のように推移してきました。
年 | ネット販売相場 |
2017年 | 約18,000円 |
2018年 | 約55,000円 |
2019年 | 約40,000円 |
2020年 | 約45,000円 |
2021年 | 約75,000円 |
2022年 | 約90,000円 |
2023年 | 約80,000円 |
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響17年はなぜ高い?価格高騰の理由

昨今の定価の約9倍の価格で取引されているという高騰理由について考えられるのは、2010年代以降ジャパニーズウイスキーブーム、アジア圏での人気の高まりによる需要増加によるものです。
また、サントリー創業90周年を記念して造られたものであり、希少性が高いことからプレミア価格がついたと考えられます。
響17年が販売休止にいたった理由は、国内外での国産ウイスキーに対する評価とニーズの向上です。需要が増え安定供給できる状況ではなくなったために、販売休止されました。
実際に国産のウイスキーは国内外で高い評価を受けています。国税庁「令和5年6月 酒のしおり」によれば、2021年のウイスキー製成数量(製造量)は126,553klで、2011年より158.9%、2016年より110.7%も増加しています。(※1)
さらに、国税庁「酒類の輸出動向」によれば2022年のウイスキーの輸出額は約560億円で、酒類の中でも最多でした。(※2)
このような国産ウイスキーのニーズの向上によって、投資対象としても注目され始めています。その結果、プレミア価格がつけられ高値で取引されるようになっています。
※出典1:国税庁.「令和5年6月 酒のしおり」P36
※出典2:国税庁.「酒類の輸出動向」
数々の受賞歴で評価されている
響17年は、世界的な酒類コンペティションで数々のタイトルを受賞し、その品質の高さが広く認められてきました。2005年にSWSCで金賞を受賞して以来、IWSCやISCなどの権威ある大会でコンスタントに評価され、金賞を獲得しています。この国際的な評価の高まりにより、響17年は国内外での需要が増加し、流通量の減少とともにその価格が高騰しています。
また、響17年は17年以上の長期熟成を経た希少な原酒を使用し、それを高度なブレンド技術によって調和させることで、奥深い味わいを実現している銘柄です。
このようにウイスキーの味や完成までの期間などが相まって希少価値が高まることで、価格の高騰につながっています。
受賞年 | 酒類コンペティション名 | 受賞タイトル |
2005年 | SWSC (サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション) |
金賞 |
2007年 | IWSC (インターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティション) |
金賞 ベスト・イン・クラス |
2009年 | ISC (インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ) |
金賞 |
2012年 | ISC | 金賞 |
2013年 | ISC | 金賞 |
2016年 | ISC | 金賞 |
販売休止して入手しにくいため
響17年は、2018年9月より販売が休止されており、公式には入手が困難な状態が続いています。これは、世界的なウイスキーブームの影響で需要が急増し、17年以上熟成された原酒が不足していることが主な要因です。あくまで「休売」であり、完全に販売終了したわけではありませんが、熟成に長い時間を要するため、再販されるまでには相当な年月がかかると考えられます。
このように供給が限られていることから、響17年の市場価格は高騰しており、現在はオークションや一部の専門店などで高額で取引される状況となっています。長年の熟成を経た希少なウイスキーであることに加え、休売による希少価値の上昇が、価格の高騰を引き起こしているのです。
響17年を定価で買う方法はある?
いくつもある響シリーズの中でも、響17年は定価で購入するのが難しくなっています。響17年は販売が休止されているため、在庫があったとしても、プレミア価格で販売されるケースが多いです。一部の百貨店や大手量販店では抽選販売が開催されることもあったようですが、そのような機会は少ないでしょう。
なお、オークションサイトやフリマサイトで響17年が定価に近い価格で出品されている可能性があります。しかし、オークションサイトやフリマサイトには偽物が出品されているかもしれません。
そのため、オークションサイトやフリマサイトで響17年を購入する際は、出品者の過去の出品状況、口コミなどを確認しましょう。
響17年の味の評価・口コミ
世界の酒類コンペティションでさまざまなタイトルを受賞している響17年ですが、実際に飲んだ方はどのような感想を持ったのでしょうか。実際に響17年を飲んだ方の口コミ、レビューをまとめると次のような意見が目立ちました。
- マイルドで甘い香り
- トワイスアップでよりまろやかさが際立つ
- フルーティな味わい
- アルコール度数を感じさせない飲みやすさ
また、アルコール度数を感じさせない飲みやすさがあるということで、普段お酒を飲まない方でも楽しめる一本といえるでしょう。
響17年のおすすめの飲み方

響17年本来の味を楽しむのであれば、ストレートで飲むのがおすすめです。ストレートで楽しむ際はすぐに飲み込まず、口の中で転がすように味わってみましょう。だんだんと甘味とスパイシーな風味が現れ、心地よい余韻を楽しめます。
また、常温の水で割ることでも響17年の魅力に触れられます。常温の水で割ることで、甘味とスモーキーな味わいが際立ち、複雑な味を楽しむことが可能です。
ロック
ウイスキーの味わいや香りの変化を楽しみたいなら、ロックがおすすめです。大きめの氷を入れたグラスにウイスキーを注ぎ、氷が少しずつ溶けることで、アルコールの刺激が和らぎ、まろやかな味わいへと変化していきます。最初はウイスキー本来のコクや香りをしっかりと感じられ、時間が経つにつれて甘みや滑らかさが引き立ちます。
長期熟成されたウイスキーは、ロックにすることでより深みのある味わいを楽しむことができます。氷はできるだけ溶けにくい大きなものを使うと、ウイスキーの風味が薄まりにくく、じっくりと味わうことができるでしょう。
ハイボール
ウイスキーを爽やかに楽しみたいときは、ハイボールが最適。ウイスキーを炭酸で割ることで、香りが引き立ち、すっきりとした飲み口になります。作り方は、グラスにたっぷりの氷を入れ、ウイスキーを適量注いだ後、炭酸水を静かに加えて軽くかき混ぜるだけ。炭酸の爽快感がウイスキーの風味を引き立て、フルーティーな香りやほのかな甘みがより際立ちます。
ウイスキー1に対して炭酸水3〜4の割合が一般的ですが、濃さは好みに応じて調整可能です。ハイボールは食事との相性も良く、特に和食やシンプルな味付けの料理と合わせると、ウイスキーの香りや味わいをより楽しむことができます。
水割り
ウイスキーの繊細な香りや味わいを穏やかに楽しみたい場合は、水割りがおすすめ。ウイスキーを水で割ることでアルコールの刺激が和らぎ、まろやかで優しい飲み口になります。特に、長期熟成されたウイスキーは水割りにすることで、香りが広がりやすくなり、より奥深い味わいを引き出すことができます。
作り方は、グラスに氷をたっぷりと入れ、ウイスキーを注いだ後、静かに水を加えてかき混ぜるだけ。一般的な割合はウイスキー1に対して水2程度ですが、好みに応じて調整可能です。特に暑い季節には、冷えた水割りがすっきりとした飲み口を提供し、食事との相性も良く、リラックスしたひとときを演出してくれます。
響17年を買取に出すタイミングはいつ?

響17年は、休売中の今がベストな売り時です。その理由は、在庫が少ない状態であり、価格が大幅に上がっているためです。
現在の響17年の価格は、熟成年数が長い響21年と近い価格となっています。また、未開栓であれば、高品質を保つことができるので、急いで売る必要はありません。
ただし、保存方法を誤ったり、開栓してしまったりすると中身が劣化して価値が下がってしまう可能性があるので、開栓せずに売りましょう。
響17年を高額買取してもらうポイントは?
響17年を高額で買い取りしてもらうには、最初に相場を把握しておくことが大切です。現在どれくらいの値段で響17年が取引されているかを把握しておけば、売り時がみえてきます。高額で取引されているタイミングであれば、高値で売却できるかもしれません。
また、響17年の相場だけでなく買取業者も比較しておきましょう。同じ響17年であっても鑑定士のスキルや業者の在庫状況など、買取業者によって買取価格が変動します。次のような点を意識して買取業者を選ぶのがおすすめです。
- 専門スタッフが在籍しているか
- 買取実績数が多いか
- 店舗があるか
さらに響17年を少しでも高額で買い取ってもらうために、外箱や冊子などの付属品を揃えておき、ホコリやカビがないきれいな状態にしておきましょう。なお、開封済みの響17年の購入には対応していない買取業者もいます。そのため、開封状況も確認しておくことが大切です。
飲まなくなった響17年を売るなら
響17年は2018年9月以降、販売が休止されており、現在では入手困難なウイスキーの一つとなっています。そのため、市場では定価の数倍から時には9倍以上の高値で取引されることもあります。もし、自宅に未開封の響17年があり飲む予定がない場合は、買取に出すという選択肢も検討してみるとよいでしょう。
当社の買取サービスは、経験豊富な査定士が一点ずつ丁寧に査定し、適正価格での買取を行っています。響17年のような希少なウイスキーは高価買取が期待できるため、手放す際にはぜひご相談ください。
店頭買取・宅配買取・訪問買取など、さまざまな買取方法をご用意しており、ご都合に合わせてお選びいただけます。未開封の響17年の処分に迷っている方は、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。
響17年の買取実績
サントリー響17年は、現在非常に高い希少価値を持つウイスキーとして、買取市場で注目されています。最近の弊社の買取実績では、700mlボトルが50,000円〜52,000円で取引されており、特に人気が高いことがわかります。さらに、50mlの小瓶やゴールドラベル版も良好な価格で買取されています。
これらの実績から、弊社では響17年の買取においても高額査定が可能であることが確認できます。経験豊富な査定士が丁寧に評価を行い、適正価格で買取をいたします。また、宅配・店舗・出張といった買取方法に対応しており、お客様の都合に合わせて柔軟にサービスを提供しています。
もしご自宅に眠っている響17年があれば、ぜひ一度弊社に査定をお任せください。
買取日 | 買取商品 | 買取価格 |
---|---|---|
2024年11月13日 | サントリー 響 17年 700ml | ¥50,000 |
2024年10月13日 | サントリー 響 17年 700ml | ¥50,000 |
2024年10月7日 | サントリー 響 17年 50ml | ¥3,000 |
2024年10月4日 | サントリー 響 17年 700ml | ¥52,000 |
2023年12月6日 | サントリー 響 17年 ゴールドラベル 750ml | ¥48,000 |
▼響17年の買取:響17年を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
今回はサントリーのウイスキー「響17年」について詳しくご紹介しました。希少性が高く、世界的な評価を受けた響17年は現在も高値で取引されており、その価格の高騰は市場の需要に裏打ちされています。販売が休止されたことも影響し、入手困難な現在では、その価値が一層高まっています。
もしご自宅に未開封で飲む予定のない響17年があれば、買取サービスを利用して査定を依頼してみるのもおすすめです。使わずに眠っているお酒を新たに活用できるかもしれません。