山崎25年の定価はいくら?価格高騰の理由や定価で買う方法も解説!

日本のウイスキーの代表とも言える「山崎」。
サントリーホールディングスが販売している山崎シリーズにはいくつかの種類があり、「山崎12年」「山崎18年」といった熟成されたボトルもあります。2025年3月時点で発売されている山崎シリーズの中でも、最も熟成年数が経過したボトルは山崎55年です。
本記事では、山崎シリーズの中でも熟成年数の長い銘柄である山崎25年の概要や特徴、定価、高額で売却する方法などについて解説します。
山崎25年とは?どんな味わい?

山崎25年とは、サントリーホールディングス株式会社が販売するシングルモルトウイスキーです。
シングルモルトウイスキーとは、大麦麦芽を原料とし、一つの蒸留所で製造された原酒を使用したウイスキーのこと。蒸留所が位置する土地の水や風土、気候などによっても特徴が異なるため、その蒸留所らしさを味わうことができます。
山崎25年を含む山崎シリーズは、サントリーホールディングス株式会社が所有する山崎蒸留所で製造された原酒を使用。山崎蒸留所が位置する地域は濃い霧が発生しやすく、温暖で湿潤な気候のため、ウイスキー製造に適した環境であると言えます。
容量 | 700ml |
---|---|
アルコール度数 | 43% |
純アルコール量 (100mlあたり) |
34.4g |
希望小売価格 | 360,000円 |
原酒はミズナラ樽やスパニッシュオーク樽、アメリカンオーク樽などさまざまな樽で熟成されているため、上品な樽熟成由来の香りと複雑で濃厚な味わいを堪能できます。
香り | 熟した果実、オレンジマーマレード、伽羅・香木 |
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味わい | 濃厚な甘み、蜂蜜、かすかな薫香、ほろ苦さ |
余韻 | 甘酸っぱさ、香木、スパイシー |
山崎25年の歴史
日本のウイスキーの中でも特に人気があり、高い評価を受けるのが山崎25年です。その歴史は、1923年に寿屋(現在のサントリー)の創業者、鳥井信治郎によって開設された山崎蒸留所から始まりました。
最初に発売した本格ウイスキー白札は、当時の日本人にはなかなか受け入れられなかったといいます。日本人の舌に合うウイスキーを、と試行錯誤を繰り返した後に、今でも愛され続ける角瓶が生まれました。その後、長期間の熟成を行うことで、より洗練された日本を代表するシングルモルトウイスキーとして、山崎がついに誕生します。
1999年にサントリー創業100周年を記念して発表された山崎25年は、長期熟成のため大量生産ができないことから、生産本数は年間1200本ほど。
山崎は、100種類以上ある様々な原酒を丁寧に熟成させ、繊細に掛け合わせて作られています。こうした技術と職人たちの地道な努力により、希少かつ人気のウイスキー山崎が生まれ、そして世界中に愛される代表的なブランドとなるまでに成長しました。
山崎25年の定価はいくら?
山崎25年の現在の定価は、700mlで360,000円(税別)です。以前は160,000円(税別)でしたが、安定供給に向けた取り組み強化のため、2024年4月1日(月)出荷分より360,000円(税別)で販売されています。 しかし、市場では実際どれくらいの価格で取引されているのでしょうか。
山崎25年の2022年3月1日から2023年9月1日までの価格推移は次のとおりです。
年月 | 相場 |
2022年3月1日 | 約1,413,000円 |
2022年5月1日 | 約1,649,000円 |
2022年7月1日 | 約1,759,000円 |
2022年9月1日 | 約1,759,000円 |
2022年11月1日 | 約1,889,000円 |
2023年3月1日 | 約1,319,000円 |
2023年5月1日 | 約1,349,000円 |
2023年7月1日 | 約1,209,000円 |
2023年9月1日 | 約1,319,000円 |
参考ではありますが、過去の買取価格相場で見てみますと、下記のように推移しております。
年 | 買取価格相場 |
2017年 | 約300,000円 |
2018年 | 約550,000円 |
2019年 | 約600,000円 |
2020年 | 約670,000円 |
2021年 | 約70,000円~1,000,000円 |
2022年 | 約1,100,000円 |
2023年 | 約1,000,000円 |
山崎25年の価格が高騰している理由とは?

価格高騰の背景には、需要と供給のバランスが関係しています。
山崎25年は使用しているミズナラ樽熟成の独特な香りや風味が評価され、WWA(ワールドウイスキーアワード)やSWSC(サンフランシスコワールドスピリッツコンペティション)などの世界的なコンペティションで受賞歴があります。
ISC(インターナショナルスピリッツチャレンジ)では、2023年に全部門での最高賞、シュプリーム チャンピオン スピリット・トロフィーを受賞するという快挙を達成しました。コンペティションにエントリーした全部門約2,300品の頂点に立ったのです。
審査員からのコメントは以下の通り。
「シングルモルトウイスキーはひとつの蒸溜所でつくられる性質上、個性が単一的なものが多い。しかし、山崎蒸溜所ではさまざまなタイプの原酒をつくり、超長期熟成された原酒をブレンドしているため、『山崎25年』のように非常に多層的なウイスキーを生み出すことができるのだろう。
この『山崎25年』は、素晴らしい複雑さを味わうことができる。まるで浜辺に座り、次から次へと波が押し寄せてくるようだ。ひとつひとつの波が異なるだけでなく、それぞれが記憶に残る味わいで、また次の波が来ることを願ってしまうような傑出した作品だ。」
※参考:世界的な酒類コンペティション「ISC」で「山崎25年」が全部門での最高賞「シュプリーム チャンピオン スピリット」を初受賞
これらの受賞歴により国内外で需要が急増加し、それに対して供給が追いつかないことが価格高騰につながっている、というのが現状と言えるでしょう。熟成年数が長いため、すぐには生産量を増やすこともできないことから、原酒不足が続いているのです。
山崎25年の種類と特徴
100周年を記念した限定品ということもあり、とても人気の高い山崎25年には様々な種類があります。1:山崎25年・ベロア・年号入り
最初に発売された、シェリー樽原酒で製造されている山崎25年のケースは、紙箱ではなくベロアでした。外観からも高級感が伝わるデザインです。1998年〜2005年までの年号が印字されており、ラベルにサントリーの金花が付いていることと、年間1200本生産している中の何本目か分かるように記載されていることが特徴となります。生産年によっては、半分の600本しか販売されなかった年もあり、大変希少なウイスキーと言えます。
付属品はベロアの箱、外箱を覆う白い箱、ウイスキーを包む薄いスポンジの3点ですが、完璧な状態のものは流通が少なく、揃っていると希少価値が上がり査定金額が高額になる傾向にあります。また、冊子はなくボトルの裏面に説明書きがあります。
2:山崎25年・ベロア
2005年以降に発売された山崎25年は、ベロアケースではあるものの年号表記やラベルについていたサントリーの金花マークや生産本数の表記がなくなりました。そして、ナンバー表記に変更されています。およそ7000番〜9000番台のものがこのタイプだと言われています。付属品は年号入りの場合と同じ3点で、こちらも販売本数自体が少なく、査定金額が高額になる傾向となっています。中身は年号入りのものと同じく、シェリー樽原酒で製造されています。
3:山崎25年・紙箱
一番生産本数が多い商品が、こちらのタイプです。ベロアケースの廃止後から、2021年6月まで紙箱の販売が続いていました。販売期間が長いことから、一番流通している商品となっています。ラベルにはナンバー表記があり、そのナンバーによってキャップのデザインが違うことも特徴の一つです。そして付属品も一番多く、紙箱、白い箱、ボトルを保護するスポンジ、プラスチックスリーブ、山崎25年に関する冊子の5点です。
そして最大の特徴は、シェリー樽原酒最後の商品だという点です。現在販売されている山崎25年はミズナラ樽使用になっているため、味わいの変化を楽しめるのも希少と言われる理由の一つですね。
4:山崎25年・リミテッドエディション
空港など免税店限定の海外向け商品で、一般には流通していないデザインの商品です。桐の木箱に入っていることが特徴で、日本らしさを感じられる見た目からも、海外向け商品であることが感じとれます。また、この木箱はクギを使わずに組み立ててあるため、とても高級感があります。付属品は木箱、白い箱、熨斗・水引、冊子となっていて、中身はシェリー樽原酒商品です。
山崎25年リミテッドエディションは、ボトルに生産本数の記載もなく、生産本数も不明で、流通量も少なく、もちろん店頭にも出回っていないことから、とても希少で高い価値がつけられています。
5:山崎25年・ミズナラ布箱

2021年7月から販売されている山崎25年は、今までの紙箱から布箱にリニューアルされました。そして最大の特徴は、中身がミズナラ樽、スパニッシュ樽、アメリカンオーク樽使用に変わったことです。
ミズナラ樽由来の伽羅をはじめとした、香木のようなアクセントが楽しめる山崎25年現行品となります。ラベルデザインも変わり、ナンバー表記も現在はありません。
付属品は、布箱、白い箱、箱内スポンジ3点です。プラスチックスリーブはなくなり、山崎25年に関する冊子の代わりに、蓋裏に表記されるようになっています。
山崎25年を定価で買う方法は?

市場価格が高騰している山崎25年ですが、定価で入手する方法もあります。
年間の生産本数は限られているため、店頭に並ぶことはほぼないと言っても過言ではありません。また、ネットショップで販売されている価格はかなり高額で、現実的に購入は難しいのが正直なところです。
定価で購入するためには、やはり情報収集が不可欠です。ここでは定価で購入できる可能性がある方法を2つご紹介しますので、参考にしてみて下さい。
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1.抽選販売で入手する
定価の約10倍もの価格で取引されている山崎25年を安価で手に入れられる可能性があるのは、百貨店や大型の酒販店での抽選会です。店頭を探すのではなく、百貨店や大型の酒販店で開催している抽選会に参加するのがおすすめです。なお、抽選会は誰でも参加できるわけではありません。多くの抽選会がカード会員限定といった制約を設けています。
事前に百貨店や大型の酒販店で抽選会に参加できる条件を確認するようにしましょう。
2.ウイスキー福袋に入っている場合も
中身はランダムでありながら目玉として山崎25年などの入手困難な商品が入っていることがある、という夢のようなウイスキー福袋が、ウイスキー専門店や酒店などで販売されることがあります。もちろんある程度の金額はしますが、ネットショップよりは安く、あるいは定価以下で購入できる可能性があります。しかし、山崎25年などの高額な商品は数量もごくわずかであったり限定1本だったりするため、いわば宝くじのようなもの。かなり難しい挑戦であることを覚悟しておきましょう。
目当ての山崎25年に当たる確率としては低いですが、出会ったことのないウイスキーや飲んだことのない銘柄に出会うチャンスとも言えます。ウイスキー好きであれば、試してみる価値はあるでしょう。
3.インターネットでの購入はリスクがある
山崎25年は製造本数が限られているため、店頭に並びにくいウイスキーです。ただしECサイトやオークションサイト、フリマサイトなどでは出品されているケースがあります。ECサイトやオークションサイト、フリマサイトに山崎25年が出品されている場合、すぐに購入するのは控えましょう。ECサイトやオークションサイト、フリマサイトの場合、偽物や劣化したボトルを購入してしまうリスクがあります。
そのため販売者や出品者の情報、口コミなどを確認し、しっかりと検討することが大切です。
山崎25年を飲む方法はある?
前述しているように、現実的にはなかなか購入が難しい山崎25年。購入はできなくても、飲む方法はちゃんとあります。一度でいいから飲んでみたい! という方は、ぜひ試してみて下さい。
1.山崎蒸溜所で試飲する
山崎25年の製造を行っている山崎蒸溜所では、予約制の見学ツアーを行っています。時期により内容は異なりますが、無料の館内ツアーと抽選式の有料ツアーがあり、どちらも予約が必須で、料金は3000円ほどです。試飲付きであれば、もちろん山崎を飲むことができます。ツアー内容によっては山崎オリジナルテイスティンググラスをもらえることも。
蒸溜所限定のウイスキーや貴重な原酒を楽しむことができるテイスティングラウンジもあるため、ツアー料金とは別で有料ですが、山崎25年を味わうことができます。山崎だけでなく、白州や響なども飲むことができますよ。
公式サイト:サントリー山崎蒸溜所
2.山崎25年を取り扱っているバーやホテルを探す
山崎25年を取り扱っているバーやホテルも存在します。ヴィンテージのお酒を取り揃えるバーや、ウイスキーの品揃えが豊富なバーであれば山崎25年を飲める可能性が高いでしょう。在庫や入荷状況にもよるため、確実に飲みたいのであれば問い合わせしてみることをおすすめします。
また、東京ドームホテルのバーでは、「ジャパニーズウイスキーハーフショット飲み比べセット」に山崎25年も含まれています。比較的格式の高いホテルに取り扱われていることが多いため、飲みたい方は旅行のプランに組み込んでみてはいかがでしょうか。
※2025年3月時点
山崎25年を飲んだ人の口コミ・レビュー
高値で取引されている山崎25年を飲んだ人は、どのような感想を持ったのでしょうか。山崎25年を飲んだ方の中には、次のような口コミがありました。- 山崎25年をバーで飲みました。重たいシェリー感がありましたが、えぐみを感じませんでした!ミズナラ樽の風味が口に広がって、長く余韻を楽しめました。
- 蒸留所の見学に行った際に山崎25年を試飲。あまりの魅力に、いつも飲んでるウイスキーが飲めなくなりました。
山崎25年をより楽しむための飲み方・おすすめのおつまみ
ウイスキーには様々な飲み方がありますが、山崎25年の最もおすすめの飲み方といえば、やはり「ストレート」です。シングルモルト特有のクセが少なく、とても飲みやすい味わいになっているため、初心者でも繊細さや複雑さを感じとることができます。なんといってもなかなか味わうことのできない、とろっとした飲み口と香りを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
おつまみの選び方は好みにより様々ですが、山崎25年の甘味や酸味、複雑な味わいにはドライフルーツやチョコレートが合うと言われています。希少な商品ですから、ぜひウイスキーがメインとなるようなおつまみ選びがいいですね。
また、日本のウイスキーなので和食にも合いますよ。
山崎25年の高額買取のコツは?

山崎25年は定価の10倍近い価格で売却できます。ただし全ての山崎25年が高値で売れるわけではありません。状態によっては期待した買取価格で売れない可能性もあります。
山崎25年を高値で売るためには次のような点に注意しましょう。
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- 外箱や内箱、同封された冊子などの付属品を揃えておく
- ボトルや箱の汚れをとっておく
山崎25年がどれくらいの価格で取引されているかを確認することも大切です。例えば先述の通り、2022年11月1日は約1,889,000円で取引されていましたが、2023年7月1日は約1,209,000円まで下がっています。
山崎25年が高値で取引されているタイミングであれば、買取価格も高くなるでしょう。
飲まない山崎25年を売るなら
山崎25年は他の山崎シリーズよりも使用されている原酒の熟成年数が長く、上品な木の香りと複雑な甘味を堪能できるのが特徴でしょう。これだけ人気で入手困難な山崎25年ですから、買取に出せば思わぬ金額になる可能性があります。山崎25年をできるだけ高額で売却するためには、付属品を揃えてボトルや箱の汚れをとっておくのがベスト。
未開封のままお手元にあるなら、買取に出すことも検討してみてはいかがでしょうか。飲まない場合は、お酒買取専門店ファイブニーズにお任せしてみませんか? 専門スタッフが一点一点丁寧に査定し、どこよりも適正な価格で買取させて頂きます。
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山崎25年の買取実績
ファイブニーズでは、山崎25年を含む山崎シリーズの買取実績が多数ございます。付属品がなくても買取は可能ですが、付属品があるだけでも価格は大きく変わってきますし、できるだけ綺麗な状態が保たれていると、より査定額に期待ができます。お手元にある未開封の山崎25年の価値を詳しく知りたいのであれば、査定依頼をしてみましょう。
相場は日々変動していますので、実績を参考にぜひ一度お問い合わせ下さい。
買取日 | 買取商品 | 買取価格 |
---|---|---|
2024年11月25日 | サントリー 山崎 25年 シングルモルト 新ボトル 700ml | ¥990,000 |
2024年10月12日 | サントリー 山崎 25年 シングルモルト 新ボトル 700ml | ¥995,000 |
2024年7月31日 | サントリー 山崎 25年 シングルモルト 新ボトル 700ml | ¥¥1,130,000 |
▼山崎 25年の買取:山崎 25年を高価買取できるのはお酒買取専門店ファイブニーズ
まとめ
改めて山崎シリーズの人気の高さに驚いた方も多いのではないでしょうか。その味わいには深い歴史と努力が表れているのでしょう。味だけではなく、その背景を知ることもお酒の楽しみ方のひとつですね。なかなか高価なもので出会うチャンスも少ない商品ではありますが、ぜひ一度は味わってみたい、味わってほしい! そんなウイスキーです。
商品がお手元にある場合や、価値を知りたい方はぜひ一度ファイブニーズへご相談下さい。